AI問診などを手がけるUbie、総額62.6億円にてシリーズCラウンドでの資金調達を完了
最終更新日:2022年10月06日
AI問診などのサービスを手がけるUbie株式会社は、2022年10月6日、総額62.6億円にてシリーズCラウンドでの資金調達を完了したと発表した。
Ubieは、生活者・患者および医療機関の双方に向けてAIをコア技術とする事業を展開している企業だ。シリーズCラウンドは総合メディカル株式会社などを引受先とする27.6億円の追加調達により完了しており、創業時からの同社の累計資本調達額は107.2億円に達する。
<本ニュースの10秒要約>
- AIをコア技術とするヘルステックスタートアップのUbie、創業時からの累計資本調達額は107.2億円
- 市場内の画像から商品配置およびフォークリフト・ターレ動線ををAI分析し、改善策を検討
- 調達した資金は、製薬企業向け事業の強化に充当。これまでにない医療体験の創造を目指す
AIを活用して「人々を適切な医療に案内する」
Ubieは、医師とエンジニアが2017年5月に設立したヘルステックスタートアップだ。「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」というミッションを掲げ、医療の入り口である「問診」にフォーカスした複数のサービスを、AIを活用しながら展開。生活者・患者と医療機関の双方に対して直接的接点を有するという、世界的に見ても数少ない特徴も持つ。
同社が医療機関向けに提供している「ユビーAI問診」は、患者それぞれに最適な質問をAIが自動生成・聴取し、医師のカルテ記載業務を効率化するWEB問診システムだ。同システムでは、WEB問診の結果が医師用語に自動で変換され、診察前にカルテの8割方が完成する。医師は、問診結果を電子カルテに1クリックで転記できるため、大幅な業務効率化が実現できる。
Ubieはまた、生活者・患者サービスとして症状検索エンジン「ユビー」も提供。このサービスでは、気になる症状について医師監修の質問に答えるだけで、関連する病気や対処法・近くの医療機関を無料で調べることが可能だ。
製薬企業との連携を強化し、これまでにない医療体験を創造
Ubieが今回実施したシリーズCラウンドでの資金調達は、製薬企業向け事業の強化が目的となっている。同社は、これまで注力してきた生活者・患者および医療機関との連携に加え、製薬企業との連携強化も企図。製薬企業が持つ疾患・医薬品についての情報や科学的知見と、生活者・患者および医療機関とを同社の医療プラットフォーム上でつなぐことにより、これまでにない医療体験の創造が可能であると考えた。
今回調達した資金についてUbieは、製薬企業向け事業の人員増強に充当すると表明。既に国内外の大手製薬企業20社以上との取引があるというこの事業において、資金調達を機に事業開発およびグロースをさらに加速させるとしている。また、医療機関向け事業の人員増強による「ユビーAI問診」導入推進なども図る。
誰もが自分にあった医療にアクセスできる社会をつくる
シリーズCラウンドでの資金調達完了と同時にUbieは、新たな社外取締役と常勤監査役の就任も発表した。新社外取締役に就任したのは、ブラックストーン・グループ・ジャパン株式会社の代表取締役会長・重富隆介氏。新常勤監査役は、日本公認会計士協会女性会計士専門委員会副委員長でもある公認会計士・吉川和美氏。二人の就任は、経営体制およびガバナンスの強化を目的としている。
Ubieは今後も、誰もが自分にあった医療にアクセスできる社会づくりを進めるべく、AIを活用した事業を展開するとしている。
参照元:PRTIMES
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