BlackCrow Capital、AI事故検知・防止サービス「Voxela VCare」のVoxela社に出資
最終更新日:2022年09月28日
BlackCrow Capital合同会社は、2022年9月27日、AI事故検知・防止サービス「Voxela VCare」を開発するVoxela社に対して出資を行ったと発表した。
「Voxela VCare」は、AI画像解析技術によって介護施設などにおける高齢者の事故検知・防止を可能にしたサービスだ。BlackCrow Capitalは同サービスについて、超高齢化時代の介護事業所で生産性を向上させるものであると評価し、早期普及を支援すべく今回の出資に至っている。
<本ニュースの10秒要約>
- AI画像解析技術で介護施設での高齢者の事故検知・防止を可能にした「Voxela VCare」
- モニタリング用のカメラ映像をAIが解析、蓄積データから中長期的な事故の予見も可能
- 投資テーマに合致するためBlackCrow CapitalはVoxela社を評価、今後も成長にコミット
介護事業所の労働生産性向上ソリューションとして「Voxela VCare」開発
介護サービス事業者は、利用者へのサービス提供により生じた事故について市町村(保険者)に報告することが義務づけられている。いくつかの自治体はその件数をwebサイトなどで公開しており、そのデータからは最も多い事故種別が自治体を問わず「転倒」であることがわかる。
しかし、こうした「転倒」をマンパワーで防止するには限界がある。特に日本における介護事業者は現在、その多くが人材不足に直面しており、人件費や労働生産性のコントロールも経営上の重要な課題となっている。こうした課題の解消を目指し、Voxela社は介護事業所の労働生産性向上ソリューションとして「Voxela VCare」を開発するに至った。
AI画像解析によって問題に繋がる動きを検知・通知
Voxela社は、シリコンバレーに拠点を置くテクノロジー企業であり、「誰もが素晴らしいケアを受けられるようにすること」を使命として次世代介護ソリューションの開発に取り組んでいる。同社が事業の第一歩として日本国内向けに提供を開始したのが、「Voxela VCare」だ。
「Voxela VCare」では、介護施設などに設置されたモニタリング用のカメラ映像から情報を収集し、AI画像解析によって問題に繋がる動きを検知・通知することができる。情報の収集に際してはプライバシー・セキュリティに配慮し、必要な情報だけの収集を可能にした。利用施設は、介護アセスメントから日常状態のモニタリング、事故検知の通知・記録までを一貫して行うことができ、また蓄積されたデータを用いて中長期的な事故の予見も可能となる。
Voxela社が取り組む「介護事業のITによる生産性向上」を評価
今回Voxela社に対して出資を行ったBlackCrow Capitalは、「労働人口減少と高齢化の課題解決」という投資テーマを掲げて投資を行うファンドだ。この投資テーマと、Voxela社が取り組む「介護事業のITによる生産性向上」が合致するとBlackCrow Capitalは判断。また、Voxela社のような社会課題の解決を図る事業には大きな資金が集まりにくい状況も考慮し、今回の出資を決定するに至っている。
BlackCrow Capitalは今後も、シニアマーケットにおいて新しい事業を創出するVoxela社の事業成長にコミットするとしている。
参照元:PRTIMES
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