Claude Codeとは?コードを読んで動く、実行できる、修正まで自動化するAIエージェントの特徴、始め方、料金を徹底解説!
最終更新日:2025年05月28日

- Claude Codeは、Anthropicが開発したターミナルベースのAIエージェント型コーディングツールであり、自然言語による指示でコード編集やGit操作を実行できる。
- コードベース全体を自動で把握し、開発者の作業文脈を理解したうえで、実際のファイル変更やCI連携などを行う高度な機能を備えている。
- コードの理解から編集、テスト、デバッグ、Git操作までを一貫して実行できる開発支援ツールとして、高い実用性を備えている。
Anthropicが2025年5月に提供開始した「Claude Code」は、AIエージェントがターミナル上でコードを直接理解・編集・実行できるAIエージェント型のコーディング支援AIです。
開発環境に直接統合され、プロジェクト文脈を保持したまま自然言語で開発支援を行うことができる点が特徴です。
本記事では、AIエージェント型コーディングツール「Claude Code」について、その概要や主な機能、利用方法、料金プランまでを詳しく解説します。
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目次
Claude Codeとは?
Claude Codeは、Anthropicが開発したAIエージェント型のコーディング支援ツールで、2025年に研究プレビューとしてリリースされました。
ターミナル上で直接動作し、開発者の指示に基づいてコードベースを解析・編集・実行するという革新的なアプローチを取っています。
プロジェクト全体を理解したうえで自然言語によるコマンドを解釈し、Git操作・ファイル編集・テスト実行・デバッグなどを一貫して支援できる特徴があり、従来のAIツールのように単なるコード補完を行うのではなく、コンテキストを把握した上で「何をすべきか」を判断し、実行に移せるエージェントとして機能します。
また、Claude Codeは、VS CodeやJetBrainsなどの統合開発環境(IDE)と連携可能な拡張機能も提供しており、開発者のワークフローに柔軟に適応します。
バックエンドで使用されるモデルはClaude Opus 4を中心に構成されており、高い文脈理解力とタスク持続性を備えています。
関連記事:「【Anthropic LLM】Claude 4を徹底解説!Opus 4とSonnet 4の違い、性能、活用法、料金、3.7との比較まで」
活用例
すでにXでは多くの活用事例が報告されています。
A love letter to @claude_code: Over the past two days, I built a stock analysis web app for loved ones that includes auth, charting tools, stock data/llm apis, db persistance, and more. (see 1 min demo)
The velocity was only possible with claude code—please try it if you haven't pic.twitter.com/nNqoCMy0Sv
— Eugene Yan (@eugeneyan) May 27, 2025
はい。Cursor と Claude Code Action を使った
『要件定義&テスト駆動開発』
ができました。新時代です。
これにて本格的な『自然言語プログラミング』の時代が幕開けます。
プロンプトは以下
gh issue create –title "@claude TDD実装: StringUtilsクラス" –body "@claude $(cat… https://t.co/fiOyuki835 pic.twitter.com/nu7tRIAteE— 神威/KAMUI (@kamui_qai) May 24, 2025
【Claude Code + 画像ファイル】
Claude Codeは画像ファイルをプロンプトにInputできる。
実験:
① "xxxxxx.jpg"を用意(クリーンアーキテクチャ図)
② Claude… pic.twitter.com/xJbxCWV43N— Oikon@外資ITエンジニア (@gaishi_narou) May 27, 2025
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Claude Codeでできること・主な機能
ファイルをまたぐコード編集・修正
Claude Codeは、複数のファイルにまたがるロジックの変更やバグ修正を、自然言語の指示で自動的に実行できます。
AIがプロジェクト全体を把握しているため、開発者が手動でファイルを選択したり開いたりする必要はありません。
例)claude "ユーザー認証モジュールの型エラーを修正して"
コードベースの理解・構造分析
コードの目的や構造を尋ねると、AIがプロジェクト全体を解析して丁寧に説明してくれます。
初めて触るコードベースでも、全体像をすばやく把握可能です。
例) claude "このプロジェクトのアーキテクチャを説明して"
claude "決済処理システムは何をしますか?"
Git操作の自動化
コミット作成、PR提出、マージ競合の解決など、Git関連の操作もすべて自然言語で指示可能です。
変更箇所の特定や履歴探索もサポートしています。
例)claude "12月に追加されたMarkdownテストのコミットを探して"
claude "mainにリベースして、マージ競合を解決して"
テストの実行・バグ検出・デバッグ
テストを実行し、失敗理由の説明や修正も行います。
セキュリティ脆弱性の指摘と修正にも対応しており、品質向上を支援します。
例)claude "このテストが失敗している理由を説明して"
claude "認証モジュールのテストを実行して、失敗を修正して"
拡張思考による複雑なアーキテクチャ提案
「深く考えて」と指示することで、AIが複雑な課題に対して段階的な計画を立てたり、設計方針を提示したりします。
例)claude "新しい決済サービスの設計について深く考えて"
CI連携・CLI自動化
Claude Codeは、非対話モード(printモード)を活用することで、CI/CDパイプラインやシェルスクリプトから自動的にAIエージェントを呼び出すことができます。
標準入力やファイルのパイプ、構造化された出力形式(text/json/stream-json)に対応しており、CI環境との親和性が高く設計されています。
出力形式は --output-format
で指定可能で、ログ解析や自動処理にも活用できます。さらに、--allowedTools
オプションで使用可能な外部ツールを制限することで、安全な環境下での自動化が実現できます。
参考コマンド)claude -p "READMEを更新して" --output-format json
また、複雑な認証やセッション管理に対応するためにMCP(Model Context Protocol)も利用できます。
例えば、以下のフラグを使って、カスタムの認可ツール(例:「mcp_auth_tool」)を指定することで、CIやプロキシ環境における動的な権限管理にも対応可能です。
--permission-prompt-tool
CLIコマンドを用いることで、MCPサーバーの構成や動作確認も行えます。
claude mcp
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Claude Codeの特徴
ターミナルで動作しIDEを選ばない
VSCodeやJetBrains IDEと統合可能な拡張も提供され、操作はすべてターミナル上で完結します。
エディタを離れずに全操作が行えるため、文脈を途切れさせずに作業を続けられます。
プロジェクト全体を自動で把握
コンテキストファイルを手動で指定する必要はありません。AIが必要に応じてコードベース全体を探索して処理します。
セキュアなローカル実行
中間サーバーを介さず、ローカルで直接Anthropic APIに接続するため、コード流出のリスクを最小限に抑えられます。
Claude Codeの料金プラン
Claude Codeは、利用スタイルに応じて「従量課金型のAPI利用」と「定額制のMaxプラン」の2つの方法で提供されています。
軽量な利用から本格的な開発まで、柔軟に選択できる料金体系となっています。
プラン名 | 月額 | 概要 |
---|---|---|
Anthropic API(従量課金) | 利用量に応じて変動 | トークン単位での課金。APIベースでClaude Codeを使用。 |
Max 5x | $100 | Claude Web UI + Claude Codeが利用可能な個人向け定額プラン。 |
Max 20x | $200 | より多くの利用量に対応した上位プラン。チームや法人向け。 |
他の類似サービスとの違い
GitHub CopilotやChatGPTと異なり、Claude Codeはエージェント型のコード実行を本質としています。
コードの読み取り、理解、実行までを一気通貫で担える点が最大の違いであり、ターミナル・IDE統合・CLI自動化など多層的な開発支援が可能です。
Claude Codeの使い方
1.Node.jsをインストール
Node.js 18以上が必要です。nvm等を用いてインストールしてください。
2.Claude Codeのインストール
以下のコマンドを実行します(sudoは使用しないでください)。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
3.プロジェクトに移動
cd your-project-directory
4.起動と認証
claude
と入力して起動後、以下いずれかの方法で認証を行います。
– Anthropic ConsoleのOAuth
– Claude Maxプランのアカウント認証
– エンタープライズ向けBedrockやVertex AIとの連携
⑤ 初期設定と初回コマンド例
初回起動時に以下のようなコマンドでプロジェクトを把握・整理できます。
claude "このプロジェクトを要約して"
/init
でCLAUDE.mdガイドファイルを生成
claude "このREADMEを最新の状態に更新して"
Amazon BedrockやGoogle Vertex AIと連携
Claude Codeは、Amazon BedrockやGoogle Vertex AIと連携することで、クラウドインフラ上でもAIエージェント機能を利用できます。接続は環境変数を使って簡単に設定でき、プロキシ経由での運用にも対応しています。
Amazon Bedrockを使用するには、次のように設定します。
CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK=1
ANTHROPIC_MODEL='us.anthropic.claude-opus-4-20250514-v1:0'
Google Vertex AIでは、「us-east5」リージョンが対象で、以下を指定します。
CLAUDE_CODE_USE_VERTEX=1
ANTHROPIC_MODEL='claude-3-7-sonnet@20250219'
CLOUD_ML_REGION=us-east5
いずれも、下記のいずれかを設定すればプロキシ経由の接続も可能です。
ANTHROPIC_BEDROCK_BASE_URL
ANTHROPIC_VERTEX_BASE_URL
また、認証をプロキシ側に任せる場合は下記のいずれかを追加します。これにより、安全かつ柔軟なクラウド連携が実現できます。
CLAUDE_CODE_SKIP_BEDROCK_AUTH=1
CLAUDE_CODE_SKIP_VERTEX_AUTH=1
詳細は公式ドキュメント「Bedrock、Vertex、およびプロキシ」をご覧ください。
Claude Codeの主な実行形式(CLI)
Claude Codeでは、用途に応じて複数のコマンド実行形式が用意されています。ターミナルからの対話操作はもちろん、自動処理やスクリプトとの連携にも対応しています。
以下は代表的な実行方法の一覧です。
コマンド例 | 説明 |
---|---|
claude | 対話モード(REPL)を起動します。起動後にプロンプトを入力してAIとやり取りします。 |
claude "このプロジェクトを説明して" | 対話モードを起動しつつ、指定したプロンプトでセッションを開始します。 |
claude -p "この関数は何をしているの?" | 非対話モードで1回のプロンプトを実行し、結果を即時出力します(printモード)。 |
cat input.txt | claude -p "このログを解析して" | 外部ファイルや標準入力からのデータを渡し、その内容に基づいてAIが処理します。 |
このように、Claude Codeはローカル作業にも自動化にも対応した柔軟なCLI設計となっており、開発スタイルやシステム環境に応じて自在に活用できます。
使う上での注意点
Claude Codeを使用する際は、送信する内容に注意が必要です。フィードバックは任意で送信できますが、30日間保存され、製品改善に利用される可能性があります。そのため、意図せず機密情報を含めないよう十分に確認する必要があります。
また、フィードバックはモデルのトレーニングには使用されないとされていますが、セッション中のやり取りが一時的に保存されることを前提に利用することが推奨されます。
業務機密や個人情報を含む内容を扱う場合は、利用規約やプライバシーポリシーを確認のうえ、情報管理体制を自社で整えることが重要です。
Claude Codeについてよくある質問まとめ
- Claude CodeはClaudeのWebインターフェースから利用できますか?
いいえ。Claude Codeは、ターミナルで動作するCLIツールであり、ClaudeのWebインターフェース(claude.ai)から直接操作することはできません。使用するには、ローカル環境にインストールしてCLI経由で操作する必要があります。
- Claude Codeを使うのにAPIキーは必要ですか?
はい。Claude Codeを利用するには、Anthropic ConsoleのAPIキー、またはClaudeのMaxプランに紐づく認証が必要です。エンタープライズの場合は、Amazon BedrockやGoogle Vertex AIの環境と連携することで利用できます。
- Claude Codeの利用で送信したデータはトレーニングに使われますか?
いいえ。送信されたフィードバックは、バグ修正や製品改善のために30日間保存されますが、生成モデルのトレーニングには使用されません。機密情報を含む内容は送信しないよう注意が必要です。
まとめ
Claude Codeは、AIをより深く開発ワークフローに統合する新世代のエージェント型ツールです。
コード理解から編集、Git操作、CI対応まで幅広い用途を自然言語で操作可能にし、開発者の生産性を大幅に高めるポテンシャルを持っています。研究プレビュー段階ながらも非常に高機能であり、今後の進化にも大いに期待できます。
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