【INTERVIEW】Web サイトの多言語化をカンタンに実現する WOVN.io
最終更新日:2021年04月02日
世界中の Web サイトを多言語化して、
今回は、そんなWovn Technologies株式会社のお二方にお話をお伺いしました。
写真左) Solutions Division Marketing Department. 森山真一さん
写真右) Solutions Division Marketing Department. Digital Marketing 香川亜友さん
誰もがカンタンに Web サイトの多言語化をすることができるプラットフォーム「WOVN.io」
■まず、WOVN.io の概要についてお聞かせください。
—香川さん
「まず、WOVN では、WOVN.io、WOVN.app、WOVN.api など、複数のサービスを提供しています。
今回紹介する WOVN.io は43言語・76ロケール(言語と地域の組み合わせ)に対応した Web サイト多言語化ソリューションで、
導入方法としては、ライブラリ方式とスクリプト方式があり、スクリプト方式の方が簡単ですが、ライブラリ方式では、SEO 対策が行えるなど、それぞれにメリットがあります。
それぞれの方法でサイトを WOVN.io に登録することで、WOVN.io がサイトを解析し、サイト内にあるテキスト情報を自動で抽出し、自動で翻訳してくれます。
また、用語集機能を活用することで、専門性のあるサイトでも、適切な翻訳を行うことなども可能です。
プログラミングの知識がなくても、管理画面を見ながら対応するだけで、デザインの崩れがないかなどの確認も行いながら、多言語化対応されたサイトを構築することができます。」
■どのような企業様にニーズがあるのでしょうか?
—森山さん
「「Web サイトがあれば」、というサービスのため、本当にお客様は多種多様です。
宿泊業者や観光業者、旅行会社など、インバウンド需要を対象とした企業様の比率も高かったですが、最近では越境 EC など国境を跨いでビジネスを展開している企業様や、グローバル展開をしている企業様、他にも国内にいる外国人の方を対象とした
例えば交通系の企業様のケースで言うと、いま自宅最寄りの路線が動いているのかどうか、などの運行情報は運行会社各社によって常に更新されるため、ここに常に人を介して翻訳するのではコストも時間もかかります。そこを WOVN.io の翻訳で対応することで、即座に多言語での案内が可能になっています。
全体を通して、静的な Web サイトを運営されている企業様よりも、EC サイトのように更新性の高い Web サイトを運営する企業様に向いています。」
■どのような特長や強みがあるのでしょうか?
—森山さん
「まず第一に上げられるのがサポート体制です。当社では、充実したサポートを提供しており、導入頂いた企業様からも大きく評価を頂いています。各企業様にサポート担当が専属で付き、導入から運用開始までをしっかりとサポートします。
また、WOVN.io では 機械翻訳を行っていますが、機械翻訳だけではどうしても変な翻訳になってしまう箇所や、絶対に間違えたくないコーポレートビジョンなどの箇所については、「ここは機械、ここは手動」といった形で翻訳方法を変更することもできます。
他にも、テキストを翻訳するだけでなく、レイアウトや画像なども地域ごとの文化・商慣習等に合わせて変更することができたり、
—森山さん
「また、運用が非常に柔軟、という点も強みに挙げられます。
私は実はユーザ企業の立場で WOVN.io の導入を担当したことがあるのですが、その際に WOVN.io サポートの方に相談した機能がすぐに開発サイドにフィードバックされサービスへ反映されるなど、非常に柔軟かつ迅速に対応してくれました。」
■実際に導入した事例をいくつか教えてもらえますか?
—香川さん
「ヤンマーホールディングス株式会社様は、127カ国に拠点を持つ大企業ですが、ヤンマー社のグローバルサイトと、社内向けイントラサイトの多言語化対応を当社で行い、
特徴的な点として、ヤンマー社では、元々多言語対応はしていたのですが、各国の現地スタッフが手動で翻訳していたので、翻訳の質のばらつきや、対応の即時性、管理コストが増えてしまうなどの課題があり、WOVN.io を導入して頂きました。
他にも、株式会社エイチ・アイ・エス様に導入して頂き、WOVN.io で英語対応を行いました。結果として海外からの流入数を増やすことができ、140%も訪問数が向上しました。
また、最近では SaaS 企業との連携も増えています。社内に外国籍の方が在籍する企業の例として、株式会社SmartHR 様が提供する「SmartHR」に導入して頂き、年末調整などの手続きを多言語対応しました。また、SBIビジネス・ソリューションズ株式会社様が提供する「承認Time」と連携し、社内ワークフローの多言語化対応も行っています。」
WOVN.io に限らず、幅広いサービスを展開していく
■今後、AI の市場をどう見ていますか?
—森山さん
「これは個人的な意見ですが、現在の AI はまだ機械学習と統計学に基づいた、特定領域における限定的な条件での稼働となっているため、前提条件が変わってしまうと使いにくいのかな、と思います。
またどうしても法律的な整備が間に合わないなど、制度設計が追いついていません。従って今後 AI は、社会を抜本的に変えるというよりも、緩やかに改善していく、という形で使われていくのではないかな、と考えています。
また、人がやるべきことと機械がやるべきことの役割の棲み分け、という点は非常に重要になってくると思います。WOVN.io の例で言うと、ここは人の翻訳、ここは機械による翻訳、といった形でコンテンツ毎に方式を使い分けられるようになっています。適切に AI の良さを取り入れていくことが重要になると思います。」
■今後のサービスの展望について教えてください。
—森山さん
「機械に任せるべきところをいかに機械に任せ効率化を実現していくか、という点に対して WOVN がどういった役割を果せるか、が重要だと考えています。
現在は WOVN.io が中心的サービスになるのですが、
–ありがとうございました。
今回は、Web サイトの多言語対応を簡単に実現するプラットフォーム WOVN.io を提供する Wovn Technologies株式会社へのインタビューでした。
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