エイトノット、小型船の自律航行プラットフォーム「AI CAPTAIN」発表。ロボットAIクルーザーも既に開発
最終更新日:2024年07月31日
株式会社エイトノットは、2022年11月2日、小型船の自律航行プラットフォーム「AI CAPTAIN(正式名称「エイトノット AI CAPTAIN」)」を開発したと発表した。
「AI CAPTAIN」は、20トン未満の小型船を対象とする自律航行プラットフォームであり、タブレットの画面上で自動ルート設定や障害物・他船回避などが可能なシステムだ。一部機能を「自動操船アシスト機能」として提供し、船舶関連事業における人材不足などの課題解消に貢献するとしている。
目次
<本ニュースの10秒要約>
- タブレットで小型船の自動ルート設定や障害物・他船回避などが可能な「AI CAPTAIN」
- 定点保持や自動離着桟、周囲監視や航行開始/停止指示を遠隔地から行う「陸上船長」も実現
- 「人より操船が上手い」ロボットAIクルーザーも既に開発、人材不足などの課題解消に貢献
「海のDX」と「船舶のロボット化」を進めるエイトノット
エイトノットは、ロボティクスとAIの専門家集団として「海のDX」と「船舶のロボット化」を推進しているスタートアップ企業だ。小型船舶向けの自律航行技術を主に開発しており、自律航行技術の社会実装を通じて船舶乗組員のサポートや船舶安全性の向上、運用コストの最適化などの実現を目指している。
同社は、現在の船舶関連事業が安全性/人材不足/離島航路の維持・存続といった面で課題を抱えていることを憂慮。これらの課題を自律航行技術により解消すべく、「AI CAPTAIN」を開発するに至った。
目的地までの安全な自動ナビゲーションをAIが提供
「AI CAPTAIN」は、タブレットの画面で目的地をタップするだけで、目的地までの安全な自動ナビゲーションをAIが提供する自律航行プラットフォームだ。目的地に応じて自動ルートを設定し、障害物および他船も自動で回避。定点保持機能も備え、離着桟も自動で行うことができる。
「AI CAPTAIN」はまた、4台のカメラで周囲360度を監視する機能も持つため、航行開始/停止指示を遠隔地から行う「陸上船長」といった使い方も可能だ。エイトノットはさらなる機能拡張にも取り組んでおり、将来的には複数台の船舶を一台のPCやタブレットから監視する機能の実現も見据えている。
乗船体験会でも好評のロボットAIクルーザー「エイトノットワン」
今回の「AI CAPTAIN」開発発表では、この「AI CAPTAIN」を搭載したロボットAIクルーザー「エイトノットワン(Eight Knot I)」 の開発も明らかにされた。「エイトノットワン」 は、全長7.47m・全幅2.79mの電動船だ。電動船外機2基(12kwh×2)により3時間程度の航行が可能であり、LiDARやカメラ4基などのセンサーも備える。
エイトノットは、2022年10月28日に「エイトノットワン」 の乗船体験会を既に実施。広島港湾福祉センターにて開催されたこの体験会では、旅客船事業者や国・自治体関係者など計60名が同船に乗船した。参加者は同船について、自動航行の手軽さや位置・状況の分かりやすさなどを評価しており、着桟については「人の操船より上手い」という意見も寄せられている。
「あらゆる水上モビリティを自律化し海に道をつくる」
「AI CAPTAIN」についてエイトノットは今後、2025年の無人航行船の就航に向け、現行法上でも利用可能な一部機能を「自動操船アシスト機能」として提供する。自律航行プラットフォームによって、「あらゆる水上モビリティを自律化し海に道をつくる」という同社が掲げるミッションの達成を図り、ひいては全ての人が「海を身近に」感じられる世界の構築を目指すとしている。
参照元:PRTIMES
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