AIプラットフォームのAI inside、宇宙空間でも稼働可能な次世代型AIを東北大・吉田研究室と共同開発
最終更新日:2023年03月06日
AI inside 株式会社は、2023年3月2日、「極限環境に求められる高耐久・高性能・省エネルギーな次世代型AI」の開発を、東北大学・吉田和哉研究室と共同で開始したと発表した。
AI insideは、AIインフラの提供を通じてAIの民主化を推進している企業だ。今回の研究では、同社のAI技術と吉田研究室が持つ宇宙技術を持ち寄り、月面や宇宙といった極限環境でも稼働可能なAIを開発することで、宇宙進出の加速を図る。
<本ニュースの10秒要約>
- AI insideのAI技術と吉田研究室が持つ宇宙技術を持ち寄り、宇宙でも稼働可能なAIを開発
- 「ムーンショット型研究開発プログラム」に採択、AIロボットシステムも開発する吉田研究室
- 消費電力低減やDeep Learningの限界克服を推進。次世代AIにより宇宙産業の発展に貢献
宇宙産業基盤を産官学連携により強化
近年、地球上に住む人々の生活をより豊かなものにする取り組みとして、宇宙進出は注目を集めている。食糧・エネルギーなどの資源確保や、宇宙空間独自の環境を活用した医療・通信技術の向上、さらには人口爆発/気候変動への対応を見据えた居住空間の地球外への拡張などについて、宇宙研究にリソースを投じる政府機関は多い。
また昨今は、民間企業が独自の知見や技術力を活かして宇宙開発プロジェクトに参入するケースも増加した。特に米国では、ベンチャー企業やスタートアップがその技術力/発想力/機動力を活かして宇宙産業の成長を牽引している。
こうした宇宙産業の成長を日本においても実現するには、技術力・機動力・資金力を集約した宇宙産業基盤を産官学連携により強化する必要がある。AI insideと吉田研究室の共同研究は、こうした背景から今回の開始に至った。
AIプラットフォームのAI insideと、宇宙ロボティクスの吉田研究室
AI insideは、政府機関/地方公共団体/大手企業などに向けてAIプラットフォームの提供などを行う企業だ。AIに関する要素技術を他社に先駆ける形でプロダクト化すると共に、仮想分散型のAIネットワーク構築技術といった最先端AI要素技術の開発も推進。また、AIを最適稼働するためのハードウェアの開発も手がけ、幅広い知見を有する。
同社と共に研究を行う吉田研究室は、1990年代より宇宙ロボティクスの研究開発に取り組み、小惑星探査機「はやぶさ」の開発や月惑星探査ロボットの研究開発などの実績を持つ。2022年には内閣府の「ムーンショット型研究開発プログラム」に採択され、2050年代の月面開発を担うAIロボットシステムの開発にも取り組んでいる。
人間の到達が困難な極限状況でも稼働可能なAIを開発
両者が今回開発するのは、人間の到達が困難な極限状況でも稼働が可能なAIだ。
月・惑星探査を行う宇宙空間や、また災害現場のように未知かつ混沌とした環境では、人に代わってロボットが知能的に活動することが必要となり、その実現にはAI技術が不可欠となる。こうした極限状況であっても、高い信頼性を持ち効率的かつ知能的に活動を進めることができるAIの実現を、両者は目指す。
今回の開発についてAI insideは、人類の活動領域を飛躍的に拡大し、資源不足や人口爆発といった社会課題の解決につながるものであると自負。自律的なAI開発や消費電力の飛躍的な低減、Deep Learningが持つ限界の克服などのイノベーションを進めることで、宇宙産業の発展に貢献するとしている。
今回の開発においてAI insideは、自律的なAI開発や消費電力の飛躍的な低減、Deep Learningが持つ限界の克服などのイノベーションを推進。次世代AIにより宇宙産業の発展に貢献することで、人類の活動領域を飛躍的に拡大し、資源不足や人口爆発といった社会課題の解決も目指すとしている。
参照元:PRTIMES
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