AIクローンの創造に取り組むオルツ、創業以来の累計資金調達額が総額80億円を突破
最終更新日:2023年11月02日
株式会社オルツは、2023年9月19日、創業以来の累計資金調達額が総額80億円を突破したと発表した。
オルツは、2014年の設立時より「P.A.I.(パーソナル人工知能)」をはじめとするAIの開発/実用化に取り組む企業だ。今回の調達総額80億円突破は、約19億円の新たな調達により達成されており、この増資により同社はLLM(大規模言語モデル)を含むAI技術基盤の強化を加速する。
<本ニュースの10秒要約>
- AIクローンの創造によって「人の非生産的労働からの解放を目指す」オルツ
- 生成AI分野への注目が一気に集まり始めたことを受け、LLM開発などを強化へ
- 約19億円の新たな調達で、調達総額80億円を突破。アジアにおけるOpenAIを目指す
AIクローンの研究開発を進めているオルツ
オルツは、AIクローンの創造によって「人の非生産的労働からの解放を目指す」というミッションを実現すべく、2014年11月より事業を開始した。設立と同時に「Personal Artificial Intelligence(P.A.I.)」を商標登録し、あらゆるテクノロジー分野のトップティアアカデミアと連携しながら研究開発を進めている。
同社はまた、AIクローンの基盤技術となるLLM(大規模言語モデル)の開発で得た知見を活用し、AIプロダクトの開発/提供も展開。「AI GIJIROKU」「altBRAIN」「AIコールセンター」といったプロダクトの提供を通じて、‟アジアにおけるOpenAI” というポジショニングの確立と、「パーソナライゼーション」および「カスタマイゼーション」のノウハウにおける優位性確保を目指している。
AI技術基盤の強化を図るべく、新たに資金調達
AI開発に取り組む中でオルツは、2022年末より世界中で生成AI分野への注目が一気に集まり始めたことに注目。この動きに呼応し、同社も生成AIのコアとなるLLM開発やAI技術基盤の強化を図るべく、新たな資金調達の実施を決定した。
この資金調達は、第三者割当増資と当座貸越枠確保という形で実施された。第三者割当増資の引受先には、近鉄ベンチャーパートナーズ株式会社/ヒューリックスタートアップ1号投資事業有限責任組合/株式会社UB Ventures/株式会社キーエンス/AGキャピタル株式会社/ENEOSイノベーションパートナーズ合同会社/SMBC日興証券株式会社が参画。当座貸越枠確保は、株式会社三井住友銀行/株式会社みずほ銀行にて行われている。
新たな調達の総額は約19億円となり、これにより同社の累計資金調達額は総額80億円を突破するに至った。
人材確保やセールス&マーケティング体制も強化
オルツの新たな資金調達に参画した近鉄ベンチャーパートナーズは、「非生産的労働からの解放」というオルツのミッションについて、少子高齢化/労働人口の減少という深刻な社会問題に対する本質的なアプローチになりうるものと評価。近鉄グループが擁する幅広い事業フィールドにおいて、様々な切り口で協業の可能性も探るとしている。
オルツは今後、開発基盤強化に向けた投資や事業会社との連携推進に加えて、卓越した人材の確保やセールス&マーケティング体制の強化にも取り組み、クライアントの本質的な課題解決を行いながらAIクローンの創造を進めるとしている。
参照元:PRTIMES
生成AI(ジェネレーティブAI)について詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考ください。LLM(大規模言語モデル)とは何かをこちらの記事で詳しく説明していますので併せてご覧ください。
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