クックパッドのAlexa向け音声料理支援スキル、自然言語処理モデル「GPT-3」を活用したレシピ要約機能を提供開始
最終更新日:2024年04月15日
クックパッド株式会社は、2023年3月9日、同社がAmazon Alexa向けに提供している音声料理支援
スキル「クックパッド」において、レシピ要約機能を追加したと発表した。
このレシピ要約機能は、ChatGPTを提供するOpenAI社の自然言語処理モデル「GPT-3」を活用して開発されたものだ。人気の高いレシピについて、約10秒で理解できる端的な要約を提供することで、調理イメージの把握や料理の効率性向上を支援している。
<本ニュースの10秒要約>
- ChatGPTを提供するOpenAI社の「GPT-3」を活用、約10秒で理解できる端的な要約を可能に
- 膨大なテキストデータを学習し、文章の生成/要約や質問への回答も可能な「GPT-3」
- Alexaが要約を読み上げ、料理の効率性を向上。「毎日の料理を楽しみにする」世界の実現へ
「料理とテクノロジーの会社」、クックパッド
クックパッドは、料理レシピ投稿/検索サービス「クックパッド」の運営で知られる企業だ。日本を含む世界73カ国・地域で「クックパッド」を展開すると共に、生鮮食品EC「クックパッドマート」なども運営し、「料理とテクノロジーの会社」を自認している。
テクノロジーの活用に積極的な同社は、Amazon Alexaに向けてスキル「クックパッド」の提供も行ってきた。スキル「クックパッド」は、音声で料理をガイドするサービスであり、音声によるレシピの手順や材料の確認を実現。「濡れた手でスマホを触りたくない」というユーザーのニーズに応え、より快適に料理ができる環境を提供している。
高性能の自然言語処理モデル「GPT-3」が、端的に要約
スキル「クックパッド」において今回追加されたレシピ要約機能は、料理のつくり手が調理イメージをより明確に把握し、効率よく料理をすることができるよう開発された。調理前のレシピ確認作業を省くべく、約10秒で理解できる端的なレシピ要約の提供を図り、そのための技術として「GPT-3」が活用されている。
「GPT-3」は、AI研究所であるOpenAIが「GPT」「GPT-2」に続く形で2020年7月に発表した、高性能の自然言語処理モデルだ。Wikipediaなどから集めた膨大なテキストデータを学習したモデルとして構築されており、文章の生成/要約に加えて質問への回答や翻訳などにも活用することができる。
この「GPT-3」により実現したレシピ要約機能では、閲覧回数が高い上位2000レシピの要約文が内部に組み込まれ、該当レシピの表示時に端的なレシピ要約を提供する。要約は自動的にAlexaが読み上げるため、ユーザーは快適に料理を行うことが可能だ。
献立立案から調理に至る料理の課題に向き合う
スキル「クックパッド」のレシピ要約機能は、2023年2月22日より提供が開始された。提供対象は日本国内のAmazon Alexaユーザーであり、デバイス購入費と通信費を除いて費用は無料となっている。
クックパッドは今後も、料理に関するテクノロジー活用を進める予定だ。キッチンに置かれたスマートスピーカーと料理のつくり手が、会話を通じて献立を決めたり味付けを確認したりする未来の姿を、同社は企図。献立立案から調理に至る料理の課題に向き合うことで、「毎日の料理を楽しみにする」世界の実現を目指すとしている。
参照元:PRTIMES
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