エクイニクス、ハイパースケーラー向けデータセンター「OS4x」を大阪に新設。生成AIで増大したニーズに対応
最終更新日:2024年06月07日
エクイニクス・ジャパン株式会社は、2024年6月6日、ハイパースケーラー向けデータセンター「OS4x」を大阪に開設したと発表した。
エクイニクス・ジャパンは、グローバルなデジタルインフラストラクチャ企業・エクイニクスの日本法人だ。今回開設した「OS4x」は、ハイパースケーラー(大手クラウドサービスプロバイダー)の需要を想定したxScaleデータセンターであり、生成AI(ジェネレーティブAI)需要に伴うデータ活用の増大に対応するとしている。
<本ニュースの10秒要約>
- 生成AIの活用で増大した大手クラウドサービスプロバイダーの需要に応えるデータセンター
- 高性能/高セキュリティ/耐障害性を実現し、高電力も必要とするAI需要に対応
- 「データ主権」の機運も高まる日本のデータ環境を支援、9月には東京都心でも新設へ
国内ハイパースケールデータセンターの需要量が、近年増大
エクイニクスは、デジタルリーダーとして事業を展開する先進的な企業/組織に向けて基盤となるインフラストラクチャを提供し、その成功を支援している企業だ。顧客企業が競争優位性を向上できるよう、適切な場所/パートナー/可能性の全てにアクセスできる環境を提供し、デジタルサービスの迅速な立ち上げや俊敏な拡張、さらにはサステナビリティの目標実現も支えている。
エクイニクスの日本法人であるエクイニクス・ジャパンは、国内ハイパースケールデータセンターの需要量が近年増大していることに着目した。そしてこの増大は、従来のクラウドサービスの需要拡大に加え、AI機能の利用拡大に伴いAIサーバーの活用も増えたためであると判断。この状況に対応すべく、ハイパースケーラー向けのデータセンターとして「OS4x」を新たに開設するに至った。
電力密度が高く、高いカスタマイズ性と堅牢さも誇る「OS4x」
「OS4x」は、ハイパースケーラーがクラウド事業の拡大において求める「高性能」「セキュリティ」「耐障害性」などの要件に対応するデータセンターだ。大阪府箕面市に立地する同社のデータセンター「OS2x」に隣接し、4,926平方メートルのデータホールスペースで合計14.4MWのIT電力を供給。また「OS2x」と一体の基礎免振構造とすることで、地震の揺れの低減も実現している。
「OS4x」の内部は、大規模かつラックあたりの電力密度が高く、高いカスタマイズ性と堅牢さも誇る。高効率チラーの搭載によって各データホールにパイプを配管しているため、ダイレクトチップ方式やリアドア熱交換機などの液体冷却にも柔軟に対応できる。こうした設備により、高電力を必要とするAI需要への対応を可能にした。
また「OS4x」では、様々な新しい技術を実装することで環境への配慮も実現。特に、データセンターの最重要設備であるUPS(無停電電源装置)には大容量UPSを採用することで、建築資材の削減を実現している。
AI需要に対するビジネス拡充を、タイムリーに支援
近年の日本では、データを取り巻く外部環境が急速に変化している。生成AIやLLM(大規模言語モデル)のトレーニング/実装が進んだことがその大きな要因であり、国内にてデータを管理する「データ主権」の機運が高まった影響も大きい。ハイパースケーラーによるデータセンターへの需要も、急拡大している。
このデータセンター需要に応えるべくエクイニクス・ジャパンは、「OS2x」開設後も新たなデータセンター建設を進める予定だ。2024年9月には、企業向けの都心型データセンター「TY15」の開設を予定。今後もAI需要に対するビジネス拡充を日本においてタイムリーに支援し、社会のデジタル構想を下支えするとしている。
参照元:PRTIMES
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