エクサウィザーズ、電力市場取引を最適化するAIモデルを関西電力グループの分散型エネルギー運用事業に提供
最終更新日:2024年08月12日
株式会社エクサウィザーズは、2023年6月21日、関西電力グループの分散型エネルギー運用事業に対して電力市場取引の最適化が可能なAIモデルを提供すると発表した。
エクサウィザーズは、AIを利活用したサービス開発を手がける企業だ。今回の取り組みで同社は、関西電力グループにて分散型エネルギー運用事業を担うE-Flow合同会社に対し、電力需給など多種多様なデータ/条件を考慮した上で電力を最適な条件で市場取引できるAIモデルを提供する。
<本ニュースの10秒要約>
- 関電グループで分散型エネルギー運用事業を担うE-Flowに、電力市場取引を最適化するAIモデルを提供
- 稼働/需給/予測/取引など多種多様なデータ/条件を分析し、最適な条件での電力市場取引を実現
- まずは系統用蓄電池を対象として運用を開始、今後は他のエネルギーリソースにもAI活用を広げる予定
AIによるエネルギー/資源利用の最適化も手がけるエクサウィザーズ
エクサウィザーズは、「AIを用いた社会課題解決を通じて幸せな社会を実現する」というミッションを掲げて、AIサービス/ソリューションの開発提供に取り組んでいる。AIアプリケーションの共同開発や社内システムへのAI実装を可能にするプラットフォーム「exaBase」をはじめ、成果を創出するサービスを多数展開。ソリューションを提供している企業数は500社を超え、その中には国内時価総額トップ100社の半数以上を含む。
社会課題の解決をミッションとして掲げる同社は、AIを活用する形でのエネルギー/資源利用の最適化やGX(グリーントランスフォーメーション)の実現も推進。2021年からは、分散型エネルギーリソースの運用におけるAI活用について関西電力株式会社と共同研究開発も手がけてきた。今回のAIモデル提供も、こうした経緯から行われている。
分散型エネルギーリソースの運用の特化会社、E-Flow
エクサウィザーズが今回AIモデルを提供することになったE-Flowは、分散型エネルギーリソースの運用の特化会社として関西電力の100%出資で2023年4月に設立された企業だ。系統用蓄電池をはじめとする多様な分散型エネルギーリソースを一元的に管理することで、最適な運用や電力市場取引を実現し、ひいては脱炭素への取り組みや電力需給の安定化への貢献を目的としている。
エクサウィザーズが提供するAIモデルは、E-Flowが取り扱う多様なエネルギーリソースの中から、まずは系統用蓄電池を対象として運用が開始される。このAIモデルの学習データとなるのは、E-Flowが電力市場入札や計画提出などの代行業務において収集・管理している系統用蓄電池の稼働/需給/予測/取引の各データだ。これらのデータを分析し、結果を基に最適な運用や市場取引を実現する。
新たなテクノロジーによる社会課題の解決に取り組む
E-Flowは、AIを活用した最適運用による電力リソースの市場価値向上を目指して分散型エネルギー運用事業に取り組んでおり、エクサウィザーズが提供するAIモデルについても活用範囲の拡大を予定。今回発表された系統用蓄電池におけるAI活用を経て、今後は他のエネルギーリソースにもAI活用を広げるとしている。
エクサウィザーズは今後も、新たなテクノロジーによる社会課題の解決に取り組むとしている。
参照元:PRTIMES
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