AI開発支援のFastLabel、生成AI領域へサービスを拡大すべく総額11.5億円の資金調達を実施
最終更新日:2023年12月01日
FastLabel株式会社は、2023年11月29日、シリーズBラウンドで総額11.5億円の資金調達を実施したと発表した。
FastLabelは、AIデータプラットフォーム「FastLabel」や、AI開発を包括的に支援するソリューション 「AIPaaS」の提供などを手がける企業だ。今回調達した資金により同社は、生成AI(ジェネレーティブAI)領域へサービスを拡大すると共に、日本初のAIデータカンパニーとして海外展開に向けた準備も進めるとしている。
<本ニュースの10秒要約>
- AI開発を包括支援するソリューション 「AIPaaS」などを提供しているFastLabel
- 近年急速に発展している生成AI領域へサービスを拡大すべく、資金調達を実施
- 学習・評価データの作成や、権利がクリアされた生成AI用データセットの販売も
AIインフラの創造に取り組むFastLabel
FastLabelは、“AIインフラを創造し、日本を再び「世界レベル」へ”というパーパスを掲げてAI事業を展開している。2020年1月の創業時は、教師データ作成代行やアノテーションツールの提供など主力事業として展開。2023年11月時点では、データセントリックなAI開発プロセス全体を包括的に支援するサービス(業務代行/コンサルティング)およびシステム(各種ツール)を提供している。
同社は2021年10月、AIデータプラットフォーム「FastLabel」を正式にリリースし、3,200万件を越える累計アノテーション数と6,700人以上の利用ユーザー数を獲得。2023年6月には、データ生成/アノテーション/モデル開発/データコンサルティングといったサービスを包括的に提供するソリューション「AIPaaS(AI Process as a Service)」をリリースした。また、大手企業を中心として100社以上のAI開発も支援している。
生成AI領域へサービスを拡大する必要があると判断
AI事業を展開する中でFastLabelは、コンテンツを生成可能な生成AIが近年急速に発展していることに注目。OpenAI社の「GPT-4」に加えて、画像に関連した生成AI「Stable Diffusion」などは、一般的な注目も集めるようになった。こうした動きに呼応すべく同社は、生成AI領域へサービスを拡大する必要があると判断。そのための資金を獲得すべく、今回の調達を行っている。
この調達では、ESG重視型グローバルベンチャーキャピタルファンドのMPower Partners Fundと、Salesforceの投資部門であるSalesforce Venturesが、共同リード投資家として参画。DBJキャピタル株式会社/ジャフコ グループ株式会社/株式会社NTTドコモ・ベンチャーズも引受先に名を連ね、調達額は11.5億円に達した。
海外展開も予定、今回の調達資金によりその準備も開始
FastLabelは生成AI領域において今後、生成AIモデルが開発可能なプラットフォームの開発や、生成AIを活用した機械学習モデル構築のための学習・評価データの作成、また権利がクリアされた生成AI用データセットの販売を目指す。また、生成AIの登場により機械学習で利用されるデータ量が増加している現状などに対応し、AIデータマネジメントプラットフォームの開発も進める。
さらに同社は、日本初のAIデータカンパニーとして海外展開も予定しており、今回の調達資金によりその準備も開始。エンタープライズ向け営業体制の構築などにも取り組むとしている。
参照元:PRTIMES
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