ZENPORT社、生成AI活用のグローバルサプライチェーン管理効率化機能「SmartGrid」を3月リリースへ
最終更新日:2025年02月26日

2025年2月25日、株式会社ZENPORTが発表したグローバルサプライチェーンの全データを一括管理するデータハブ「ZENPORT」の新機能「SmartGrid」は、煩雑な船積書類PDFからの転記業務を支援し、エクセルを超える効率性を実現するデータ一括入力支援機能だ。
業界を代表する複数の大手流通業・製造業との個別プロジェクトにて開発を進めており、2025年3月の一次版の公開を予定している。
- グローバルサプライチェーン管理におけるエクセル元帳への手作業によるデータ転記という労働集約的作業の課題解決
- ZENPORTに連携されたデータを活用し、INVOICEなどの船積書類データの転記を支援する「SmartGrid」の2025年3月リリース
- 「Human in the loop」の考え方に基づき、生成AIによる非構造化データの正規化を自動化する管理基盤としての機能
ZENPORTは全世界のデータ・人・経済がシームレスに繋がり、認知多様性の活用を通じて豊かさと革新が持続する世界の実現を目指している。
独自の統合アーキテクチャ「ZenConnect」を核に、全プロセス・全組織のデータを有機的に連携し、標準データ連携基盤「ZenSync」とパーソナライズされた業務体験を実現するUI「ZenGrid」により、全関係者が組織横断的なデータをもとに最適な意思決定できるエコシステムを構築している。
グローバルサプライチェーンの複雑化が進む中、組織や国境を越えたデータ統合の重要性が急増しているが、依然としてエクセル元帳が多数運用され、業務上の負担や経営上のボトルネックとなっている。
特にPSI(生産・販売・在庫)管理において、エクセル元帳への手作業によるデータ転記は、注文・生産・出荷・輸送などプロセスをまたがるデータを各関係者から集約し、商品ごとの納期管理や輸送管理を行うなど、PSI管理のクリティカルな一部を構成している。

この転記作業は時間的制約の中で高度な正確性が求められるにもかかわらず、依然としてグローバルサプライチェーン管理における最も労働集約的な作業の一つのままだ。
「SmartGrid」はZENPORTのUIである「ZenGrid」上で動作するデータ一括入力画面であり、ZENPORTに連携されたデータなどを活用し、INVOICEなど船積書類のデータの「ZenGrid」への転記を支援する。
多数の船積み情報の登録においてエクセルを超える効率性を実現するこの機能は、今後「Human in the loop」(AIの判断に人間が最終確認を行う仕組み)の考え方に基づき、生成AIソリューションを実装していく計画だ。

SmartGridは、PDFなどの「非構造化データの正規化」を自動化する過程で、外部データと基幹システムをつなぎ、人間が「ゲートキーパー」として確認・判断を行うための管理基盤として機能する。
現在は手入力データが対象だが、次フェーズではAI-OCRで読み取るデータも表示し、データ確認・最終化のUIとして、社内外の多様なデータソース・フローと接続するハブとして発展する予定だ。
次フェーズのAI-OCRとSmartGridの連携は2025年5~7月ごろを予定している。SmartGridはZENPORTの標準機能の一部だが、個別のユースケースに対応する標準機能の開発・強化により、多様なユースケースへの対応を実現する。
参照元:PR TIMES

AI Market ニュース配信チームでは、AI Market がピックアップするAIや生成AIに関する業務提携、新技術発表など、編集部厳選のニュースコンテンツを配信しています。AIに関する最新の情報を収集したい方は、ぜひ𝕏(旧:Twitter)やYoutubeなど、他SNSアカウントもフォローしてください!
𝕏:@AIMarket_jp
Youtube:@aimarket_channel
TikTok:@aimarket_jp
過去のニュース一覧:ニュース一覧
ニュース記事について:ニュース記事制作方針
運営会社:BizTech株式会社
ニュース掲載に関するご意見・ご相談はこちら:ai-market-press@biz-t.jp
