「ChatGPT」と電話で会話できる「電話GPT」、公開1週間で利用件数が10,000件を突破

株式会社IVRyは、2023年3月23日、同社サービス「電話GPT」の利用件数が公開1週間で利用件数10,000件を突破したと発表した。

「電話GPT」は、OpenAI社が開発・提供する「ChatGPT」と電話で会話できるサービスだ。IVRyは今後、同社の電話自動応答サービス「IVRy」が擁するアカウントのデータも組み合わせることで、より自由かつ本質的な働き方改革として「電話GPT」を企業に提供するとしている。

＜本ニュースの10秒要約＞

• 電話で質問を行うと、ChatGPTによる回答を音声で受けることができる「電話GPT」
• 想定以上の利用者を獲得し、公開1週間で利用件数10,000件／累計利用時間350時間を突破
• 電話DXサービス「IVRy」のIVRyが開発・提供。自然言語処理や音声認識技術の社会実装を実現

AI自動応答も持つ「IVRy」を展開するIVRy

IVRyは、フロントオフィスDXの推進に取り組む企業だ。2020年11月には、安価に誰でも利用できる電話DXサービスとして「IVRy」を開発・提供している。

「IVRy」は、フロントオフィスの業務を支えるべく、AI自動応答をはじめSMS返信／電話転送／アプリ転送／顧客管理（CRM）といった機能を持つ。着電を「人の対応が必要な内容」「自動化できる内容」に振り分けることもでき、電話対応の負担軽減を実現した。

こうした機能が評価され「IVRy」は、病院／広告／IT／旅館／外食／不動産／薬局／ファッション／コールセンターなど幅広い領域で利用され、導入業界は50を突破。リリーから約2年半で、5000アカウントを発行するに至っている。

「ChatGPT」と電話で会話できる「電話GPT」を企画・開発

自動応答機能も持つ「IVRy」を展開する中でIVRyは、「ChatGPT」の登場に着目した。

「ChatGPT」は、チャットテキストの問い合わせに対しAIが回答を行うサービスとして、2022年11月にリリースされた。LLM（大規模言語モデル）の活用により実現したOpenAI社のこのサービスは、リリース時より大きな注目を集め、ユーザー数も急増。2023年1月にはユーザー数が1億人を突破し、現在もその勢いは止まらない。

電話領域に強みを持つIVRyは、この「ChatGPT」と電話で会話できるサービスとして「電話GPT」を企画・開発。自然言語処理や音声認識技術の社会実装を実現すべく、2023年3月13日には試験的な特別公開も開始した。

公開の開始後、Twitterを中心として情報が広範に拡散

「電話GPT」では、IVRyが指定した番号に架電するだけで「ChatGPT」と電話で会話を行うことが可能だ。固定電話やスマートフォンからの電話で質問を行うと、ChatGPTによる回答を音声で受けることができる。架電時の通話料は利用者の負担となるが、特殊なアプリのダウンロードや会員登録といった手間はかからない。

特別公開の開始後、「電話GPT」に関する情報はTwitterを中心として広範に拡散した。多数のWebメディアやYouTubeなどにおいても取り上げられ、IVRyが想定していた以上の利用者を同サービスは獲得。その結果、公開から1週間後の3月19日時点で「電話GPT」にの利用件数は10,000件を突破し、利用者の累計利用時間は350時間を超えた。

働く人々にとって意味のある技術の社会実装を

「電話GPT」についてIVRyは、大規模言語モデルが今後引き起こすであろう大きな変革に向けた取り組みのひとつと考えている。今後は、「電話GPT」で得た反響の分析を通じて「ChatGPT」などのAI技術に関する理解を深め、また「IVRy」運営で蓄積したデータも組み合わせことで、働く人々にとって意味のある技術の社会実装を進めるとしている。

参照元：PRTIMES

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