AI金融ソリューションのMILIZE、金融分野向け新サービスのため日立チャネルソリューションズと協業
最終更新日:2022年10月26日
株式会社MILIZEは、2022年10月21日、金融分野向けに新サービスを提供すべく日立チャネルソリューションズ株式会社との協業を開始すると発表した。
MILIZEは、AIや金融工学を活用した金融機関向けソリューションを提供している企業だ。同社が今回協業を行う日立チャネルソリューションズは、ATMをはじめとする金融オートメーションのパイオニアであり、両社は 「金融×AI×ATM」によるデータ利活用サービスの提供などを目指すとしている。
目次
<本ニュースの10秒要約>
- AI金融ソリューション企業とATMトップ企業が、「金融×AI×ATM」によるデータ利活用サービスを提供
- データ/ATM/顧客接点を連携、ライフデザインツールやマーケティング高度化サービスなども開発
- 次世代店舗戦略に活用可能なAIモデルも開発、金融業界の新たな価値と顧客接点の創造を実現へ
デジタルシフトが大きく加速している金融業界
近年、金融サービスのデジタルシフトは大きく加速している。金融機関を取り巻く環境が変化していることに加え、新型コロナウイルス感染症拡大による生活様式や価値観の変化にも影響される形で、非対面やリモート化といった動きは以前よりも顕著となった。
デジタルシフトの加速は、金融機関における主軸業務の変化も関係している。現在、金融機関はその多くが、地域企業の課題解決や価値創造、さらには資産運用や相続相談などのコンサルティング強化に、軸足を移しつつある。これらの業務で求められる高度なサービスの実現には、デジタル技術の活用が必須となっていた。
AI技術を軸とするMILIZEと、ATMトップの日立チャネルソリューションズ
金融機関におけるデジタルシフトの動きに対応すべく、MILIZEは今回の協業開始を決定した。
同社は、AI・ビッグデータやFintechといった技術を軸として、金融機関向けにソリューションを提供している企業だ。リテール営業/法人営業/行内DX支援/運用高度化など金融機関のあらゆる業務課題に対応しており、
店舗出退店の判断をするためのAI分析測定ツール「milize Location」の提供なども手がける。
MILIZEと協業を行う日立チャネルソリューションズは、金融機関向けに店舗業務改革ソリューションを展開しており、ATMでは国内トップレベルのシェアを誇る。メカトロ技術を活用したロボットソリューションに強みを持つ一方で、タッチレスなどニューノーマルに対応したソリューションも提供している。
データ/ATM/顧客接点を連携させ、3つのサービスを展開
MILIZEと日立チャネルソリューションズの協業では、データとATM、またその他の顧客接点(チャネル)を連携させ、金融機関が現在抱える経営課題の解決が図られる。具体的には、3つのサービスが展開される予定だ。
1つ目のサービスは、「人生100年時代」に応えるライフデザインコンサルティングツールとなる。このサービスでは、顧客それぞれのライフイベントやライフステージに合わせた資産形成への支援が可能であり、金融機関の活用目的に合ったツールを選ぶこともできる。
2つ目のサービスは、「金融×AI×ATM」によるデータ利活用サービスだ。このサービスでは、顧客接点の効率的運用や店舗像検討を支援する「AI需要予測」と、最適なチャネル・タイミング・コンテンツでサービスや情報を提供する「パーソナライズ」が、AIを活用する形で提供される。
そして3つ目のサービスは、ATMと連携したマーケティング高度化サービスだ。このサービスでは、ライフデザインツールから得た顧客データを活用してATMへ連携を図ることで、スマートフォンを入り口にしたリアルチャネルとネットの連携・誘導を目指すとしている。
「AI需要予測」の実証実験も予定
なおこの協業では、「AI需要予測」の実証実験が予定されている。この実験を通じて両社は、金融機関の協力も得る形で、次世代店舗戦略に活用可能なAIモデルの開発を目指す。
MILIZEは今後も、日立チャネルソリューションズと共に技術やノウハウを活用し、金融業界における新たな価値と顧客接点の創造を実現するとしている。
参照元:PRTIMES
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