MILIZEとみらいスコア、AI活用などで金融機関の事業グロースを支援すべく電通デジタルと業務提携

株式会社MILIZEは、2023年6月30日、子会社である株式会社みらいスコアと共に株式会社電通デジタルとの間で業務提携契約を締結したと発表した。

MILIZEはAIテクノロジーを提供するフィンテックスタートアップであり、みらいスコアはスコアビジネスを手がける企業だ。電通デジタルとの提携では、AIを活用したデータ分析／スコア化などによって金融機関の事業グロースを実現する次世代型ソリューションを提供する。

＜本ニュースの10秒要約＞

• フィンテックスタートアップのMILIZEと、スコアビジネスを手がけるみらいスコアが、電通デジタルと提携
• AIを活用したデータ分析／スコア化などで金融機関の事業グロースを実現するソリューションを提供
• ChatGPTを活用した次世代デジタルアドバイザーの構築支援などと共に、「人」にフォーカスした支援も提供

AIを活用した予測モデルを金融機関に提供しているMILIZE

MILIZEは、AIを活用した予測モデルやスコアリングモデルを金融機関／一般事業法人に対して開発・提供している企業だ。AIと金融ビジネスの知見に強みを持つスタートアップを自認しており、金融ニーズに紐づくライフイベントの把握を支援する人生設計／家計診断ツールなどの提供も開始。2023年4月には、自ら金融サービスを提供することで金融領域の知見をさらに高めるべく、子会社を通じて銀行代理業「みらいバンク」も開業している。

MILIZEは、同社が持つAIモデルの開発力をさらに活用すべく、2022年11月には子会社としてみらいスコアを設立した。みらいスコアは、個人顧客の信用度や健康状態などをスコア化するサービスの提供を目指しており、設立に際してはスコアビジネス／金融マーケティングの知見・経験が豊富な人材を外部より獲得。金融機関や一般事業会社との連携を進めながら、スコアビジネスの展開を図っている。

統合的な顧客体験提供を求められる金融機関を支援

MILIZEとみらいスコアが事業を展開する金融領域では、デジタル技術の進化によって新たな課題が生まれている。対面／非対面における各チャネルの強化およびその融合的なソリューションの提供や、データを活用したUI／UX設計やAI化など、金融機関は従来よりも統合的な顧客体験の提供を求められるようになった。

しかし、こうした課題の解消に向けて施策を行いながらも、「全社横断的な戦略策定がないまま部分的にツール導入を進め、継続した運用に結びつかない」「各部署によるツール・施策導入が先行し、全体の整合性がとれていない」といった状況に陥る金融機関も、現状では少なくない。3社による今回の提携は、金融機関が直面しているこうした課題の解決を目的として開始された。

事業グロースの実現を、デジタル技術を用いて支援

3社の提携では、事業グロースの実現をデジタル技術で支援する次世代型ソリューションが、銀行／保険会社／証券会社といった金融機関を対象として提供される。この次世代型ソリューションは、データ×テクノロジーを活用した事業グロース戦略の策定から、プラットフォームの構築、またAIを活用したデータ分析・スコア化や、コミュニケーション施策の設計・運用まで、一貫した形で事業グロースを支援する。

このソリューションでは、顧客データ統合プラットフォームの導入支援や、ChatGPTを活用した次世代デジタルアドバイザーの構築支援、また顧客データと外部データとの掛け合わせによる広告効果を最大化など、先端的なデジタル技術を用いた支援も提供。その一方で、ワンチームでの伴走や専門家による戦略構築支援、ビジョン・事業変革を定着させるための組織・人材育成支援など、「人」にフォーカスした支援も提供する。

MILIZEは今後、今回開始した提携を通じてサービス提供領域を拡張し、金融機関およびその先の個人や地域社会を豊かにすることを目指すとしている。

参照元：PRTIMES

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