NVIDIA社、デジタル広告向けの生成AI対応コンテンツエンジンを構築すべく、WPP社と連携
最終更新日:2024年05月22日
台湾のNVIDIA社は、2023年5月29日、デジタル広告向けの生成AI対応コンテンツエンジンを構築すべく、WPP社との連携を進めていると発表した。
NVIDIA社は、GPUを発明したことで知られるアクセラレーテッドコンピューティングのパイオニア企業だ。WPP社は世界的な広告代理店であり、両社の連携により開発されるコンテンツエンジンは高品質の商用コンテンツをより迅速/効率的/大規模に制作できるものとなっている。
<本ニュースの10秒要約>
- 高品質の商用コンテンツをより迅速/効率的/大規模に制作できるコンテンツエンジンを開発
- NVIDIA社「Omniverse Cloud」を基盤として、各社のクリエイティブ3DとAIツールを接続
- WPP社が世界中に擁するクライアントの専用サービスとして、近日中に公開される予定
NDIVIA社初のSaaS/製品「Omniverse Cloud」
NVIDIA社は、1999年に発明したGPUによってPC ゲーム市場の成長を促進した功績を持つ企業だ。GPU開発からコンピューターグラフィックスの再定義、さらには産業用メタバースの創造と、その事業を拡大。AIやデータサイエンスといった領域においても、開発や製品/サービス提供を手がけている。
同社は2022年、クラウド上でデジタルツインの設計などを可能にする「Omniverse Cloud」の提供を開始した。この「Omniverse Cloud」は、3Dコンテンツ制作やオブジェクトのテスト運用/公開などに対応したプラットフォームであり、NDIVIA社にとっては初のSaaS/製品となっている。
広告制作のスピード/効率を向上させる
NVIDIA社とWPP社が今回開発を発表したコンテンツエンジンは、「Omniverse Cloud」を基盤として主要ソフトウェアメーカーのクリエイティブ3DとAIツールを接続し、ブランドコンテンツ/体験のスケールアップを実現するというものだ。
同エンジンの利用者は、AdobeやGetty Imagesなど適切にトレーニングされた生成AIツールとコンテンツを使用する形で、テキストプロンプトから多様かつ高忠実度の画像を作成することができる。何十万ものコンテンツを手作業で作成しなければならない現在の方法を凌駕し、広告制作のスピード/効率を向上させるものであると、両社は自負している。
多くの企業がAIのメリットを実現しようとして競い合っている
NVIDIA社創業者/CEOのジェンスン・フアン氏は、7,000億ドル規模のデジタル広告業界において現在、AIのメリットを実現しようとして多くの企業が競い合っていると考えた。そこで、「Omniverse Cloud」と生成AIツールの活用、そしてWPP社との連携を図れば、これまで不可能だったレベルで魅力的な広告コンテンツおよび製品体験の提供が可能になると考え、今回のコンテンツエンジン開発に至ったという。
一方のWPP社は、生成AI(ジェネレーティブAI)がマーケティングの世界を信じられないほどのスピードで一変させている現状に着目。今日の市場で他にはないAIソリューションを開発することで競争上の優位性を獲得すべく、NVIDIA社との連携を決めたとしている。
両社の連携により開発されるコンテンツエンジンは、WPP社が世界中に擁するクライアントの専用サービスとして、近日中に公開される予定だ。
参照元:PRTIMES
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