オカムラの物流自動化ソリューション「PROGRESS ONE」、トラスコ中山の物流拠点で実証実験を実施
最終更新日:2024年05月13日
株式会社オカムラは、2024年5月9日、同社の物流自動化ソリューション「PROGRESS ONE」によるピースピッキング作業の自動化に関する実証実験を、トラスコ中山株式会社の物流拠点において実施すると発表した。
「PROGRESS ONE」は、AIを活用したロボットの自律動作とオペレーターによる遠隔操作を組み合わせた、ハイブリッド型の物流自動化ソリューションだ。今回の実証実験は、トラスコ中山の物流拠点であるプラネット埼玉にて2024年4月から2025年3月にかけて実施され、対象商品を事前登録していないAIの自律ピッキング性能を検証する。
<本ニュースの10秒要約>
- AIと遠隔操作を組み合わせたハイブリッド型物流自動化ソリューション「PROGRESS ONE」
- 自律ピッキングで作業を効率化、ロボット単独では難しい作業は人間が遠隔操作で担当
- 対象商品を登録していないAIの自律ピッキング性能を検証、2025年度の実運用を目指す
自動化/省人化の需要が年々高まっている物流業界
オカムラは、教育/医療/研究/商業施設といった多様な領域においてソリューションや製品を提供している企業だ。物流領域でも同社は事業を展開しており、作業台や物品棚、また自動倉庫や搬送システムといった製品を販売。大手企業や医療関連の工場への納入実績も多い。
物流業界において同社は、自動化/省人化に対する需要は年々高まっており、ロボット技術への期待も大きくなっていると考えた。中でも、数万以上におよぶ多品種かつ形状/材質が複雑な対象物を扱う物流庫内作業は、ロボットの活用による省人化が強く求められていると判断。そのためのソリューションとして、「PROGRESS ONE」を開発するに至った。
AIと遠隔操作を使い分ける「PROGRESS ONE」
「PROGRESS ONE」は、AIを活用したロボットの自律動作とオペレーターによる遠隔操作を使い分ける、ハイブリッド型の物流自動化ソリューションだ。AIを搭載したロボットによる自律ピッキングによって作業を大幅に効率化すると共に、ロボット単独では難しい作業は人間が遠隔操作で担当する。
同ソリューションにおいてオペレーターは、都市部/住宅地といった利便性の良い場所に設けられたオペレーションセンターから、倉庫のAI搭載ロボットを操作することができる。従来のように時間/場所/身体といった制約にとらわれることなく、物流現場の新しい働き方を実現するソリューションとなっている。
物流作業のさらなる自動化・省力化を推進
今回の「PROGRESS ONE」実証実験は、埼玉県幸手市のプラネット埼玉にて実施される。実験内では、プラネット埼玉にて稼働中であるオカムラ製ロボットストレージシステム「AutoStore」の入出庫ワークステーションに、「PROGRESS ONE」のピッキングロボットを設置。「AutoStore」に格納されている約1万件の商品から対象商品をポートに呼び出した上で、ロボットが自動でピッキングを行う。
同実験では、対象商品の事前登録が不要なAIを活用した自律ピッキングについて検証を実施。また、自律ピッキングができない場合における遠隔手動操作によるピッキング補助の操作性についても、検証を進める。
この実験を経てオカムラは、2025年度のプラネット埼玉における自律ピッキング実運用・稼働の実現を企図。今後も、「PROGRESS ONE」の事業化に向けた研究や開発を進め、物流作業のさらなる自動化・省力化を推進するとしている。
参照元:PRTIMES
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