rinnaのLLMソリューション「Tamashiru Custom」、コペルのAI対話サービス「コペルンホーム」に採用

rinna株式会社は、2024年3月26日、同社のLLM（大規模言語モデル）ソリューション「Tamashiru Custom」を活用したAI対話サービス「コペルンホーム」の提供開始を発表した。

「コペルンホーム」は、記憶を保持するAIキャラクターとの音声対話が可能なサービスであり、フロントエンド開発は株式会社アドグローブが担当。提供は、株式会社コペルが展開する教育ソリューションブランド「コペルN」のアプリとして行われ、rinnaのLLMソリューションにとっては教育業界における初の採用となる。

＜本ニュースの10秒要約＞

• 顧客のビジネスや課題に最適化した専用LLMソリューション「Tamashiru Custom」
• 教育業界では初採用、家庭向けサービスで公式キャラクターとの音声対話を実現
• 会話のやりとりを「思い出」として記憶することも可能、LLMの利活用をさらに推進

人とAIが共に生きる豊かな世界を目指すrinna

rinnaは、テキスト／音声／画像／動画といった生成AIモデルの研究開発や、人工知能によるデータ分析を強みとするAI企業だ。「人とAIの共創世界（Co-creation world between humans and AI）」というビジョンを掲げ、様々なビジネス課題を解決するソリューションの開発／提供に取り組むと共に、「AIキャラクター」の研究開発も推進。フラグシップAI「りんな」で得た技術から多様性あふれる「AIキャラクター」を生み出し、人とAIが共に生きる豊かな世界を目指している。

また同社は、顧客企業のビジネスや事業課題に最適化した専用LLMソリューションとして「Tamashiru Custom」も開発。同ソリューションは、rinnaがこれまで研究／開発してきた多種多様なAIモデルとサードパーティーLLMなどを組み合わせて開発したものであり、生成AI（ジェネレーティブAI）の環境構築から運用までを最適なコストで支援するものとなっている。

音声で対話を楽しむことができる「コペルンホーム」

「Tamashiru Custom」を採用する形で開発された「コペルンホーム」は、コペルのソリューションブランド「コペルN」にて、提供が開始される。コペルは日本全国に70か所の幼児教室を展開している教育企業であり、「コペルN」は教育コンテンツやAI対話機能の提供などを展開しているブランドだ。「コペルンホーム」は、同ブランドの家庭向けサービスと位置づけられている。

「コペルンホーム」の利用者は、「コペルN」の公式キャラクター「ペルくん」と音声で対話を楽しむことができる。この会話機能は、rinnaの「Tamashiru Custom」と「Koeiromap」によって実現したものだ。「Tamashiru Custom」は、話しかけた人物の発言内容に即した返答をすることで、友達や相談相手のような役割を実現。「Koeiromap」は、「Tamashiru Custom」が生成したテキストから「ペルくん」の音声を即座に生成し、スムーズな会話を実現している。

AIキャラクターに親近感や愛着を感じることができる

「コペルンホーム」はさらに、会話のやりとりを「思い出」として記憶することも可能だ。そのため利用者は、過去に話した内容と一貫性があるパーソナライズされた対話が行え、AIキャラクターに親近感や愛着を感じることができる。

rinnaは今後も、LLMの企業活用が活発になってきた現況に対応して研究／開発を進め、業界ごとに異なるニーズや要件を理解した形でLLMの利活用を具現化するとしている。

参照元：PRTIMES

LLMについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考ください。