ショーケースとプラップノード、「GPT-4」を活用したプレスリリース自動作成システムのPoCを開始

株式会社ショーケースは、2023年11月10日、OpenAI社の「GPT-4」を活用したプレスリリース自動作成システムのPoC（概念実証）を、プラップノード株式会社と共同で開始したと発表した。

ショーケースは企業／顧客をつなぐDXクラウド事業などを手がける企業であり、プラップノードは広報PRのDXクラウドサービスを提供する企業だ。両社が今回実証を行うのは、「GPT-4」により効果的なプレスリリースを自動作成するシステムであり、ショーケース側は同社の研究組織「ショーケース LLM Labs」が参画する。

＜本ニュースの10秒要約＞

• 「GPT-4」により、適切かつ効果的なプレスリリースを自動作成できるシステムのPoCを実施
• 企業／顧客をつなぐショーケースと、「PRオートメーション」のプラップノードが、共同開発
• 両社が持つデータをAI学習に活用。PoCの結果を踏まえて改良した後、2024年早期に正式提供へ

研究組織「ショーケース LLM Labs」を設立したショーケース

ショーケースは、DXクラウド事業やSaaS事業、クラウドインテグレーション事業などを展開している企業だ。「おもてなしテクノロジーで人を幸せに」というコアバリューを掲げ、企業／顧客をつなぐプラットフォーム「おもてなしSuite」や入力フォーム最適化ツール「Form Assist」 、eKYC サービス 「ProTech ID Checker」などを展開。
各業界のDXを推進するリーディングカンパニーとの共創型ソフトウェアサービスの構築にも取り組んでいる。

こうした事業を進める中で同社は、「ChatGPT」を始めとするLLM／AI技術にも注目。LLM技術を活用して業務プロセスを改善するAIソリューションの提案や、新たなビジネスモデルのPoCなどを行う研究組織「ショーケース LLM Labs」を設立した。同組織では、協業企業や顧客とのコラボレーションも積極的に展開。企業における安心・安全なLLM活用や、効率的な企業／顧客間のコミュニケーション構築なども手がけている。

プレスリリースの自動生成が可能になると考えたプラップノード

ショーケースが今回共同でPoCに取り組むプラップノードは、PR業務のクラウドツールとして「PRオートメーション」を提供している。

この「PRオートメーション」では、企画立案／プレスリリース配信／メディアリレーション管理／クリッピングといった広報PR活動を一気通貫で行うことが可能。また、リリース作成／配信結果分析／レポート作成といった時間のかかる作業の効率化も実現し、データの一元管理により属人的な広報PR業務をデータドリブンな広報PRへと変革することもできる。

「PRオートメーション」の提供を通じて、広報活動に関する効果測定データの蓄積および定量的な分析を続けてきたプラップノードは、多くの企業が独自の情報／ノウハウを蓄積しながら形式知化／共有化できていないと判断。これらの情報を活用すると、適切かつ効果的なプレスリリースの自動生成が可能になると考え、今回のPoCを実施するに至った。

「PRオートメーション」利用企業数社に提供したα版で検証

両社が今回開始したPoCでは、AIが適切かつ効果的なプレスリリースをスピーディーに自動作成するシステムの検証を行う。同システムの構築に際しては、ショーケースの広報PR部門が独自に蓄積してきたドキュメント情報と、プラップノードが「PRオートメーション」にて蓄積してきたプレスリリースに関する効果測定情報やリリース作成のノウハウを活用。これらのデータを学習させたシステムを、「PRオートメーション」を利用する大手企業数社にα版として提供し、その有効性と利便性を検証する。

この自動作成システムについて両社は、PoCの結果を踏まえて改良した後、2024年早期に正式提供を開始するとしている。

参照元：PRTIMES

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