Skydio、AI自律型ドローンで製造現場の業務改善を図る取り組みを、トヨタ自動車と開始
最終更新日:2023年02月16日
Skydio合同会社は、2023年2月13日、同社のドローンを活用して製造現場の業務改善を図る取り組みを、トヨタ自動車株式会社と開始したと発表した。
Skydioは、AI自律飛行技術を導入したドローンを開発・製造する企業だ。今回の取り組みでは、ドローン撮影の3Dスキャンデータを活用して設備の変化点を短時間かつ精確に把握することにより、トヨタ自動車の製造現場において継続した業務改善を実現するとしている。
<本ニュースの10秒要約>
- AI自律飛行技術や全方位障害物回避機能を搭載したSkydioのドローンで、トヨタ自動車の製造現場を改善
- 現場環境のモデリングも行ってきたトヨタ自動車、さらなる業務効率向上に向けてドローンを活用
- ドローン撮影の3Dスキャンデータを活用して設備の変化点を精確に把握、業務の高度化・効率化を実現
あらゆる角度からの精確な自動撮影を可能なSkydioのドローン
Skydioは、AIによる自律飛行技術や全方位障害物回避機能を搭載したドローンを世界的に展開している。同社のドローンは、マニュアル操作ドローンでは飛行が困難な非GPS環境下や磁界環境下においても、Visual SLAMによって安定した飛行を実現。また自律飛行技術によって、複雑な構造物であってもあらゆる角度からの精確な自動撮影を可能にした。「Skydio 3D Scan」機能により3Dモデルも提供できるため、橋梁やインフラなどの点検業務に活用されている。
同社製品の「Skydio X2」は、持続飛行時間が最大35分に達し、低温下や高温下といった過酷な環境下でも利用可能な耐久性を誇る。また、夜間飛行を実現する赤外線カメラを搭載することで、特殊なミッションの遂行にも適している。より小型の「Skydio 2+」は、持続飛行時間は最大27分だが重量は800g(バッテリー搭載後)と、軽量でコンパクトな設計を実現。他にも同社は、遠隔操作を可能とする「Remote Ops」ソフトウェアを搭載したドローンポート「Skydio DOCK」を販売している。
先端技術を活用する形で「カイゼン」を常に行ってきたトヨタ自動車
今回Skydioのドローンを活用することとなったトヨタ自動車は、「カイゼン」と称して製造現場の業務改善に取り組んで来たことで知られる。この「カイゼン」は先端技術を活用する形で常に行われており、近年は生産設備の立ち上げに際してデジタル技術を活用したリードタイムの短縮も実施。業務効率のさらなる向上に向けて、現場環境のモデリングも行われてきた。
今回の取り組みは、Skydioのドローンにより効率化向上を図る実証実験として、開始されている。導入されたドローンは、機体上下に配置した6つのカメラが製造現場内の構造物や対象物を認識し、3Dデータ処理に必要な画像を自動的/自律的に撮影。撮影対象物と一定の距離を保ちながら機体ポジションを自律的に制御することで、高忠実度のデータがシンプルな操作で取得可能となっている。
ドローンを活用した業務の高度化・効率化を実現
トヨタ自動車はSkydioのドローンを高く評価しており、特に「Skydio 3D Scan」機能によってデータ取得の自動化に目途がついたことを評価。今後は、関係各社から支援を受けながら取得データの2次活用を進め、さらなる効果の刈り取りを図るとしている。
なおこの取り組みでは、株式会社FLIGHTS/株式会社WorldLink & Company/株式会社進和/株式会社BTCといった企業が運用を支援。Skydioは、これらの支援を受けながら検証を進め、ドローンを活用した業務の高度化・効率化を実現するとしている。
参照元:PRTIMES
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