製造業向けAI×SaaS「最適ワークス」のスカイディスク、総額約8億円の資金調達を実施
最終更新日:2023年06月23日
株式会社スカイディスクは、2023年5月24日、総額約8億円の資金調達を実施したと発表した。
スカイディスクは、AIを活用した製造業向けSaaS「最適ワークス」の提供などを通じて、国内製造業のDX支援に取り組む企業だ。今回の資金調達では、地銀系VCを含む新規投資家も引受先として名を連ねており、スカイディスクは今後「最適ワークス」の開発体制およびマーケティングの強化に取り組む。
<本ニュースの10秒要約>
- AI×SaaS「最適ワークス」の提供など、国内製造業のDX支援に取り組むスカイディスク
- 生産計画をAIが自動で立案し、立案業務の効率化や属人化解消を実現した「最適ワークス」
- 「最適ワークス」への評価で可能となった資金調達。資金は採用やマーケティング活動に充当
「ものづくりを、もっとクリエイティブに」
スカイディスクは、「ものづくりを、もっとクリエイティブに」というミッションを掲げて、国内製造業に向けたDX支援を展開している。このDX支援事業では、生産管理/最適化の領域を中心とする形で様々なニーズに向き合うソリューションを開発・提供。DX支援の実績は、2023年3月末の時点で218社・492件におよぶ。
こうしたDXソリューション開発を「DXソリューションスタジオ」にて行う一方、同社はSaaS事業もまた事業の柱として手がけている。このSaaS事業に於いて同社は、AIに関する高い技術力とノウハウを活用。製造業における生産計画の最適化を、AIの活用によって可能にするプロダクト「最適ワークス」を実現するに至った。
生産計画をAIが自動で立案する「最適ワークス」
「最適ワークス」は、製造業における生産計画をAIが自動で立案するSaaSだ。「この製品を/何個/いつまでに」というオーダー情報から設備・スタッフの最適な割り当て計画(=生産計画)を自動で作成することができる。
生産計画の自動立案によって「最適ワークス」は、各社/各工場における生産計画立案業務の効率化を可能にした。導入企業によっては、計画作業が3時間から10分に短縮できた例もあるという。また「最適ワークス」は、生産計画の作成について従来の暗黙知を可視化し、属人化を解消できるという利点も持つ。こうした点が評価され、「最適ワークス」は国内の大手製造業でも採用が進んでいる。
調達資金は「最適ワークス」の強化に用いる予定
スカイディスクが今回実施した資金調達では、既存投資家であるDG Daiwa Venturesに加えて、NCBベンチャーキャピタル/佐銀キャピタル&コンサルティング/肥銀キャピタルといった地銀系VCを含む新規投資家も、第三者割当増資の引受先として名を連ねた。また、日本政策金融公庫などの金融機関からデットファイナンスも実施し、総額で約8億円の資金を調達している。
今回の資金調達についてスカイディスクは、同社の「最適ワークス」に対する高い評価があったからこそ可能であったと考えている。調達資金も「最適ワークス」の強化に用いる予定であり、セールス/カスタマーサクセス/エンジニアといった開発メンバーの採用やマーケティング活動に充てるとしている。
同社は今後、「日本の製造業が、再び世界を席巻する」という目標達成に向けて様々なソリューション・プロダクトを提供するとしている。
参照元:PRTIMES
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