次世代エアモビリティのSKYSCAPE、自律型ドローンを用いた商用風力発電機点検の実証実験に成功
最終更新日:2024年06月09日
SKYSCAPE株式会社は、2022年12月19日、自律型ドローンを用いた商用風力発電機点検の実証実験を実施したと発表した。
SKYSCAPEは、次世代エアモビリティに関する事業を手がける企業だ。今回の実証実験は、中国・米国・欧州にて風力発電点検システムを開発するClobotics社と共同で行ったものであり、日本国内ではこれまで数例しかなかった自律型ドローンによる風力発電機点検を成功させている。
<本ニュースの10秒要約>
- 自律型ドローンで商用風力発電機を点検、日本国内では数例しかなかった実証実験に成功
- 次世代エアモビリティのSKYSCAPEと、風力発電点検システムを開発するCloboticsが、共同で実施
- 目視点検より時間を6時間以上短縮し、安全性も確保。今後も、自動点検の拡大と普及を目指す
ドローンオペレーションなどを手がけるエアモビリティ企業・SKYSCAPE
SKYSCAPEは、空飛ぶ車やドローンといったエアモビリティの業界で唯一無二となるサービスを届けるべく、日本のエアモビリティ市場の中心である大阪に本社を構え、事業を展開している。エアモビリティの可能性を感じることができるバーティポートを開発・運営し、また製品調達/戦略開発/市場参入支援といったコンサルティングも提供してきた。
ドローンオペレーションも、同社の重要な事業のひとつとなっている。この事業では、施設や建築物といった重要な資産のメンテナンス時期について、ドローンを用いることで明確な判断を実現。最新鋭の機器を駆使すると共に、空中のみならず水中にも対応できるプロのドローンオペレーターを派遣することで、より精度の高いデータの提供も可能にした。また、クライアントの事業コスト削減や効率化も、ドローン活用を通じて支援している。
欠陥箇所を自動で検知/分析できる「Clobotics IBIS」を活用
今回SKYSCAPEが実施した実証実験は、関東某所に立地する商用風力発電機1基の点検を、自律型ドローンを用いて行うというものだ。実施に際しては、Clobotics社が開発したシステムが活用された。
Clobotics社は、風力発電機の欠陥箇所を自動で検知/分析できるシステム「Clobotics IBIS」を開発をしている企業だ。この「Clobotics IBIS」は、風力発電機のブレードを詳細に検査でき、ブレード部分に損傷や欠陥を検知した場合は自動的に撮影・分析・データ化を実施。補修を要する欠陥を早期発見することで、コストがかかる重大な欠陥のリスクの低減を実現している。
「Clobotics IBIS」は現在、欧州の風力発電市場では広く利用されているが、日本では利用事例がまだ数例しか存在しない。Clobotics社のパートナーであるSKYSCAPEは、「Clobotics IBIS」の日本市場拡大に協力すべく、今回の実証実験実施に至った。
商用風力発電機1基全ての点検作業が約23分で終了
自律型ドローンを用いた今回の実証実験では、商用風力発電機1基全ての点検作業が約23分で終了した。人間の目視による点検作業に必要な時間と比較すると、6時間以上の短縮を実現した形となる。
この結果を受けSKYSCAPEは、自律型ドローンによる点検は時間の短縮を可能にすることを再確認した。加えて、従業員が高所作業を行う必要がないため安全性が確保できる点や、コストの削減が可能な点でも、自律型ドローンは有益であると判断。今後も、自立型ドローンによる風力発電機の点検作業の拡大と普及を目指すとしている。
参照元:PRTIMES
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