ソニーのAI予測分析ツール「Prediction One」、MDVのPHRシステム「カルテコ」にて疾患リスク予測を支援
最終更新日:2024年03月28日
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は、2024年3月27日、同社のAI予測分析ツール「Prediction One」においてメディカル・データ・ビジョン株式会社と協業を行うと発表した。
「Prediction One」は、非専門家でも簡単な操作で予測分析ができるAIツールだ。今回の協業では、
メディカル・データ・ビジョンのPHR(パーソナルヘルスレコード)システム「カルテコ」内で「Prediction One」の技術を活用し、健康診断データからの疾患リスク予測を実現する。
<本ニュースの10秒要約>
- 簡単な操作で予測分析ができ、業務効率化などを実現するAIツール「Prediction One」
- PHRシステム「カルテコ」内で、健康診断データからの疾患リスク予測対象を拡大
- エンドユーザー向けサービスの支援は今回が初、ヘルスケア分野におけるAI活用を推進
非専門家でもAI予測分析が行えるツール「Prediction One」
ソニーネットワークコミュニケーションズは、ソニーグループにて「NURO 光」などの通信事業を展開している企業だ。その一方で同社は、新たな通信キャリアの「道」を切り拓き、人類の進化のスピードを支えるインフラとなることも目指すべく、IoT事業やAI事業も展開。「NURO AI」ブランドでは、予測分析/ニューラルネットワーク構築/画像判別など各種AIサービスを提供している。
「Prediction One」は、同社が2019年6月に提供を開始した非専門家向けAI予測分析ツールだ。同ツールは、ソニー独自開発の自動モデリングによって高い予測精度を達成すると共に、AIモデル開発における専門性が必要な部分の自動化を実現。機械学習/プログラミングなどの専門知識がなくても、数クリックの簡単な操作で予測分析を可能にした。これまで勘/経験に頼りがちだった業務をAIで行うことで、業務効率化や属人化解消を支援している。
「カルテコ」の「疾患リスクレポート」機能にAI予測分析を導入
今回「Prediction One」において協業を行うメディカル・データ・ビジョンは、国内最大規模の診療データベースを保有し、科学的な根拠に基づく医療を推進している企業だ。患者が自ら健康/医療情報を管理できるPHRシステムとして、「カルテコ」の開発/提供も手がけている。
「カルテコ」では、医療機関を受診した際の診療情報や健康診断の結果に加えて、血圧などの測定値や歩数といった生活情報、さらには服用中の薬やアレルギー情報なども、患者自身がチェックできる。健康診断の結果から疾患発症リスクを予測する「疾患リスクレポート」機能を提供しており、患者は日々の健康管理に役立てることが可能だ。
「Prediction One」と「カルテコ」の協業は、「疾患リスクレポート」において実施。これまでは非AIロジックで疾患発症リスクを予測していた同機能にAI予測分析を導入し、2024年9月末までに予測対象疾患を6種類から合計22種類にまで拡大する。
ヘルスケア分野におけるAI活用を推進
ソニーネットワークコミュニケーションズは「Prediction One」を展開する中で、BtoB向け企業のサービス開発/提供は支援してきた実績を持つ。しかし、「カルテコ」のようなBtoCモデルのエンドユーザー向けサービスについて支援を行うのは、今回が初めてだ。この連携を通じて同社は、ヘルスケア分野におけるAI活用を推進するとしている。
参照元:PRTIMES
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