建設DXのスパイダープラス、現場向けビジネスチャットのL is Bと共同で「ChatGPT」を組み込んだサービスを開発
最終更新日:2023年08月04日
スパイダープラス株式会社は、2023年8月3日、株式会社L is Bと共同で「ChatGPT」を組み込んだサービスの開発に着手したと発表した。
スパイダープラスは建設DXサービス「SPIDERPLUS」を提供している企業であり、L is Bは建設現場向けビジネスチャット「direct」を提供している企業だ。両社が今回開始した開発では、「SPIDERPLUS」蓄積データの生成AI処理結果を「direct」で共有することで、現場の施工効率化から全社的なDX推進まで可能なサービスの実現が目指される。
<本ニュースの10秒要約>
- 「SPIDERPLUS」に蓄積されたデータを「ChatGPT」で処理し、AIの提示結果を「direct」で共有
- 不具合の傾向把握や再発予防策の提示、次に取るべきアクションの提案とタスクの可視化などを実現
- 現場管理のコミュニケーション効率向上で、「2024年問題」に向き合う。建設業の課題解決に貢献
スパイダープラスの「SPIDERPLUS」と、L is Bの「direct」
スパイダープラスは、建設/メンテナンス業向けの図面・現場管理アプリとして2011年9月より「SPIDERPLUS」を開発・提供している。同サービスは、タブレットで撮影した画像などを図面データ上に紐付けしてクラウドで共有することにより、現場における効率的な情報共有を実現。また、検査実施に特化した専門機能なども組み合わせることにより、現場作業の省人化/省時間化や人為的ミスの削減も可能にした。
「SPIDERPLUS」を展開する中でスパイダープラスは、L is Bのビジネスチャット「direct」に注目。文字のやりとりに加えて現場写真/図面ファイルを使った情報共有も可能な「direct」が、「SPIDERPLUS」と親和性が高いと判断し、2019年からは「SPIDERPLUS」と「direct」の連携を通じた業務提携も締結していた。両社による今回の共同開発は、こうした経緯から開始されている。
蓄積データを生成AI(ジェネレーティブAI)で処理し、その提示結果を共有
スパイダープラスとL is Bによる「ChatGPT」活用サービスの開発は、建設業界におけるいわゆる「2024年問題」に対応するために取り組みだ。建設業界では現在、2024年4月の残業規制への対応に迫られており、現場の生産性向上が喫緊の課題となっている。この課題を、現場管理におけるコミュニケーション効率向上によって解決すべく、両社はコミュニケーション機能に特化した現場向けソリューションを共同開発するに至った。
この共同開発では、「SPIDERPLUS」に蓄積されたデータを「ChatGPT」などの生成AIを用いて処理し、その提示結果を「direct」のテキストコミュニケーションで共有できるサービスの実現を図る。開発される新サービスでは、不具合の傾向把握や再発予防策の提示、組織的な「SPIDERPLUS」活用推進策の提示、次に取るべきアクションの提案とタスクの可視化、そして「direct」におけるトーク内容の「SPIDERPLUS」へのマッピングなどを、「ChatGPT」の活用により実現するとしている。
建設現場に根付いたサービスを提供
今回共同開発を行うL is Bについてスパイダープラスは、建設現場に根付いたサービスを提供する点で共通点があり、また共通の顧客を擁すると考えている。そして、だからこそ両社は建設業の顧客が抱える業務課題の解決が可能であるとも自負している。
今後もスパイダープラスは、同社が掲げる「働くにもっと楽しいを創造する」というミッションを実現すべく、新たなテクノロジーの積極的な活用を通じて建設業の課題解決に貢献するとしている。
参照元:PRTIMES
ChatGPTの仕組みを詳しく知りたい方はこちら、また、ChatGPTの導入支援会社をお探しの方はこちらの記事もご参考ください。
AI Market ニュース配信チームでは、AI Market がピックアップするAIや生成AIに関する業務提携、新技術発表など、編集部厳選のニュースコンテンツを配信しています。AIに関する最新の情報を収集したい方は、ぜひ𝕏(旧:Twitter)やYoutubeなど、他SNSアカウントもフォローしてください!
𝕏:@AIMarket_jp
Youtube:@aimarket_channel
TikTok:@aimarket_jp
過去のニュース一覧:ニュース一覧
ニュース記事について:ニュース記事制作方針
運営会社:BizTech株式会社
ニュース掲載に関するご意見・ご相談はこちら:ai-market-press@biz-t.jp