stand.fmとオトバンク、キンコン西野氏のAI音声で「AI本人オーディオブック」を日本初制作
最終更新日:2024年02月09日
株式会社stand.fmは、2024年2月8日、株式会社オトバンクとの提携により日本初の「AI本人オーディオブック」を制作したと発表した。
stand.fmは、総合AI音声サービス「AIVoiceSpeaker」を運営する企業だ。「AI本人オーディオブック」は、プロのナレーターの朗読をAI技術で他の著名人の声に変換する形で制作されたオーディオブックであり、第1弾にはキングコング西野亮廣氏の「革命のファンファーレ 現代のお金と広告(幻冬舎刊)」が選ばれている。
<本ニュースの10秒要約>
- AIで、プロのナレーターの朗読を著名人の声に変換して制作するオーディオブック
- 市場拡大中のオーディオブックで、長時間の音声収録や朗読技術などの課題を解消
- 第1弾は、西野亮廣氏の「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」をAI音声化
音声データを別の声質に変換できる「AIVoiceSpeaker」
stand.fmは、誰でも自分の音声配信チャンネルを作ることができる音声プラットフォーム「stand.fm」の運営で知られる。この「stand.fm」では、スマートフォンだけで音声の録音/編集/配信/ライブ放送が可能であり、配信者の継続的な活動を支援すべく収益還元プログラムやメンバーシップなどの提供。エンターテイメントからビジネスまで幅広いジャンルで活用されており、累計配信者数は14万を超える。
「stand.fm」の運営を通じて獲得した知見を活かし、stand.fmは2023年秋より「AIVoiceSpeaker」の提供を開始した。「AIVoiceSpeaker」は、200を越える豊富な音声モデルの中からイメージに合う声質を選んで高品質なAI音声を生成できるサービスだ。28ヵ国語に対応した翻訳機能やオリジナル音声モデル制作、また音声データを別の声質に変換するボイスチェンジ機能も備え、リリース4ヶ月で利用する組織数は3000以上に達している。
著者本人が読み上げているかのようなオーディオブックを実現
「AIVoiceSpeaker」を運営する中でstand.fmは、同サービスのボイスチェンジ機能を活用すれば、まるで著者本人が読み上げているかのようなオーディオブックの制作が可能ではないかと考えた。
オーディオブックは近年、市場が急拡大しており、コンテンツの音声化についてもスピードアップが求められている。また、著名人が書いた書籍については、著者自らの声によるオーディオブック化を望む声も多い。しかし、著者自らが長時間の音声収録に臨むことはスケジュール的に難しく、朗読技術のクオリティの面でも大きなハードルがあった。
しかし「AIVoiceSpeaker」を活用し、プロのナレーターによる朗読を著名人の声に変換すれば、これまでになかった新しいオーディオブックを生み出すことができるとstand.fmは判断。オーディオブック事業「audiobook.jp」を展開するオトバンクと提携し、日本初の「AI本人オーディオブック」を制作するに至った。
AI技術と音声を融合させた新しい体験価値を提供
「AI本人オーディオブック」の第1弾は、西野亮廣氏の「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」をAI音声化する形で制作された。同書は、芸能活動の枠を越えて様々なビジネス/表現活動を展開する西野氏が現代の働き方について綴ったもの。「AI本人オーディオブック」版の同書は、「audiobook.jp」にて2024年2月8日より配信が開始されている。
stand.fmは今後も、「AIVoiceSpeaker」を通じてAI技術と音声を融合させた新しい体験価値を提供するとしている。
参照元:PRTIMES
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