東京ガス、AIベンチャーのエイシングと熱源機器最適制御AIの開発に関する契約を締結し、出資も開始
最終更新日:2024年09月06日
東京ガス株式会社は、2024年3月13日、熱源機器最適制御AIの開発に関する基本契約を株式会社エイシングとの間で締結したと発表した。
この契約は、東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社を加えた3社によって締結されたものだ。ビル/工場などの空調熱源においてさらなる省エネ運転を実現すべく、機器の稼働を最適化するAIの開発を目的としており、契約締結と同時に東京ガスはエイシングへの出資も開始している。
<本ニュースの10秒要約>
- 東京ガスグループが、AIベンチャーのエイシングと共に熱源機器最適制御AIを開発
- ビル/工場に設置された空調熱源の省エネ運転を、機器の稼働を最適化するAIで実現
- 東京ガスはエイシングに出資も開始、専門知識/技術の共有を進め他分野でも協業へ
サステナブルかつスマートなサービスの創出/提供に取り組んできた東京ガス
東京ガスは、グループ全体の経営ビジョン「Compass2030」において「価値共創のエコシステム構築」ならびに「CO2ネット・ゼロへの挑戦」を掲揚し、サステナブルかつスマートなサービスの創出/提供に取り組んできた。2023年11月には、ソリューション事業ブランド「IGNITURE」も設立。同ブランドにて、家庭/法人/地域といった顧客が「最適化による経済性・利便性・効率性向上などでさらに豊かな未来」と「脱炭素・レジリエンス向上などでサステナブルな生活・事業」を両立できるソリューションを展開している。
同グループ内にて東京ガスと東京ガスエンジニアリングソリューションズは、独自に開発したAIを用いた熱源制御による省エネやオペレータの業務負荷軽減を推進。コージェネレーションシステムの導入顧客を中心に、多くの実績も挙げている。こうした取り組みをさらに推進すべく両社は、エイシングと熱源機器最適制御AI開発を開発するに至った。
機械制御系のAI開発に強みを持つエイシングと協業
今回の契約締結により3社は、ビル/工場などに設置された空調熱源のさらなる省エネ運転を実現すべく、機器の稼働を最適化するAIの開発を進める。
東京ガス/東京ガスエンジニアリングソリューションズと共に開発を行うエイシングは、AIソリューションの開発/提供やAI導入/開発コンサルティングを手がけるベンチャー企業だ。製造業領域のAI開発を得意としており、中でも不良品削減/予知保全/自動制御等を実現する機械制御系のAI開発に強みを持つ。独自技術によるエッジAIの開発力は国内外から高い注目を集めており、国内トップランナー企業へのAI導入や世界的ICベンダーとのパートナーシップなども実現している。
3社による熱源機器最適制御AIの開発では、東京ガスが展開するSCADAソフトウェア「JoyWatcherSuite」や熱源機器のAI制御などの知見と、エイシングが持つ製造業領域のAI知見を融合。リーズナブルな価格で汎用性あるAIを開発し、中小企業の顧客にもAIの価値を広く提供するとしている。
将来的には他分野での協業も行う見通し
東京ガスは、エイシングが持つAIの産業実装能力を高く評価しており、同社への出資も今回開始した。両社は今後、熱源機器最適制御AIの開発を進めると同時に、人材交流を推進して専門知識/技術の共有も進め、将来的には他分野での協業も行うとしている。
参照元:PRTIMES
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