【INTERVIEW】GAFAMを始めとする大手IT企業にアノテーションサービスを提供するヒューマンサイエンス
最終更新日:2021年04月07日

1985年、ドキュメント制作会社として設立され、翻訳やeラーニング事業など幅広く展開している株式会社ヒューマンサイエンス。
今回は、株式会社ヒューマンサイエンス 事業推進部 部長の福本明欧さんにお話をお伺いしました。
自社の強みをアノテーション領域に積極的に活用
■まず、ヒューマンサイエンスとしてはどのような事業を展開されているか教えて下さい。
—福本さん
「弊社は、ドキュメント制作会社として1985年に設立されました。設立当時は、取扱説明書の作成や、マニュアル制作などを中心に始まりました。その後事業を続けていく中で、ドキュメント管理システムのような形で、マニュアルをシステムで管理したいといったご要望や、制作物を翻訳してほしい(日→英、英→日)といったご依頼を頂くようになり、必然的に多くのサービスを提供する流れとなっていきました。現在、翻訳サービスは30言語以上に対応しています。
また、ドキュメント制作を続ける中で、WEBに掲載したい、といったご要望から発展し、eラーニングの制作サービスなども現在は展開しています。他にも多くのサービスを提供していますが、メインとなるのは、
■なぜアノテーション領域に進出したのでしょうか?
—福本さん
「アノテーションは先述した翻訳サービスの展開から開始しています。元々、翻訳サービスのお客様は、半分が日本企業で製造業様やメーカー様、半分が海外企業という構成になっているのですが、特にアメリカのIT系企業のお客様からは、ユーザーインターフェースやヘルプなどの英日翻訳のご依頼を20年以上前から頂いています。その中に
但し、実際は、NLP(自然言語処理)やニューラル機械翻訳などが注目されるずっと前から、弊社の機械翻訳エンジンの開発・カスタマイズに関連して、
※GAFAM・・・Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoftの頭文字
■では、実際にアノテーション作業としてはどのようなものを行っていますか?
—福本さん
「まず海外のお客様に対しては自然言語処理関連が多く、音声認識用のアノテーションとして発話データのテキストチェックや意図の判定なども行ったり、OCR用に画像のバウンディングボックスなども行っていますし、手書き文字を集めたりもしています。
国内のお客様に向けては、もちろん同様の自然言語関連はありますが、自動運転用のバウンディングボックスやセグメンテーションなども多いですし、海外企業同様にOCR用のアノテーションも行っています。医療用の内視鏡カメラ動画や画像を元にしたセグメンテーションやポイントアノテーションなども実施しています。
他には、製造業や建設業のお客様も最近は増えてきています。
アノテーションツールは、お客様が準備した環境にVPN接続をして実施することもありますし、指定がなければ、弊社パートナー会社のツールを利用したりしています。」
■どのようなところに強みを持っていますか?
—福本さん
「元々多言語処理は強いので、
他にも、先程医療用画像のアノテーションを実施しているとお話しましたが、弊社には、
全体を通して、コストをとにかく安くするために、クラウドワーカーや外注にまる投げするようなアノテーションサービスの提供は行っておらず、弊社登録の信頼のおけるアノテーターを活用し、マネジメントをしっかり行うことによって、
アノテーターの生産性や品質についても、データを元にしっかりと管理を行い、生産性や品質を上げることで結果的にお客様側のコストも含めてトータルでコストが下がるように努力しています。」
■実績としてはどの程度ありますか?
—福本さん
「機密保持のためお客様の開示はしておりませんが、常時50−60名程度がアノテーターとして稼働しています。
尚、アノテーターは、社員、国内外部パートナー企業、海外個人アノテーター、海外オフショア企業など様々ですので、必要に応じて適切なリソースを配置しています。」
多言語対応を武器にサービスを拡大
■今後AIの市場はどうなっていくと思いますか?
—福本さん
「日本は今後、少子高齢化、労働人口が減るということは間違いないというなかで、少ない人数で仕事をしていくためにも、AIの市場はもっと拡大すると思いますし、しなければいけないと思います。
そういう意味では、最近はアメリカや中国企業のお客様からお仕事を頂くことも増えているのですが、日本のAI市場が盛り上がり、もっと日本の企業からもお仕事を頂けるようになると良いな、と思っています。」
■その中で、どのようにサービスを拡大したいと思いますか?
—福本さん
「今後は、日本企業が海外に目を向けることも増えてくると思っています。
特に、ベトナム、ミャンマー、タイなどのアジア諸国に向けて勝負する企業も増えてくると考えていますので、弊社の
–ありがとうございました。
今回は、ドキュメント制作から始まり、翻訳サービスやeラーニングサービス、そしてアノテーションサービスと、幅広く事業展開を行っている株式会社ヒューマンサイエンスのインタビューでした。

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