内視鏡AIのAIメディカルサービス、欧州初の胃がん内視鏡AIに関する共同研究を仏HCL病院と開始
最終更新日:2023年05月13日
株式会社AIメディカルサービスは、2023年5月10日、フランスのHCL病院(Hospices Civils de Lyon)と共同で内視鏡AIに関する研究を開始したと発表した。
AIメディカルサービスは医療AIスタートアップ企業であり、HCL病院はフランス第2の国立大学病院だ。今回の共同研究は、フランスにおける内視鏡による胃がん診断の質向上を目的とするものであり、胃がん内視鏡AIの研究はヨーロッパ地域では初となる。
<本ニュースの10秒要約>
- フランス第2の国立大学病院と、内視鏡による胃がん診断の質向上を目指してAIを共同研究
- 内視鏡AIの研究・開発に取り組み、その知見を世界にも届けるAIメディカルサービス
- ヨーロッパでも内視鏡AIに関する事業を展開。世界の医療機関とも連携して研究を推進
世界の患者を救う~内視鏡AIでがん見逃しゼロへ~
AIメディカルサービスは、「世界の患者を救う~内視鏡AIでがん見逃しゼロへ~」というミッションに掲げて、内視鏡画像診断支援AIの研究・開発に取り組んでいる。従来の内視鏡検査において見逃しが5~25%存在すると言われる胃がんについては、特に診断支援AIの開発に注力。研究や製品開発において、100施設以上の病院の協力も受けている。
同社はまた、質・量ともに世界最高水準のデータを蓄積してきた日本の内視鏡医療技術について、その知見を世界の臨床現場に届ける事業も展開。2021年4月にはアジアトップクラスの大学であるシンガポール国立大学病院と共同研究契約を締結するなど、内視鏡AIを世界の臨床現場に届ける取り組みを進め、世界中の患者を救うことを目指している。
医療従事者2.4万人以上が所属する国立大学病院・HCL病院
今回AIメディカルサービスが共同研究を開始したHCL病院は、医療従事者2.4万人以上が所属するフランスの国立大学病院であり、14の施設を擁するその規模はフランスでは2番目となる。
この共同研究においてHCL病院から参画するのは、ティエリー・ポンチョン教授とマシュー・ピオッシュ教授を中心とする肝胃腸病学科チームだ。ポンチョン教授は、2007年から2017年までフランスのエドゥアール・エリオ病院で消化器科部長を務めると共に、欧州消化器内視鏡学会の会長などを務めた経歴も持つ人物。ピオッシュ教授は、リヨン市民病院に勤務しながらイノベーションプロジェクトのメディカルリーダーも同院にて務めている。
AIメディカルサービスとHCL病院は、2022年12月12日に共同研究に関する契約を締結。その後、ヨーロッパ地域で企業としては初となる胃がん内視鏡AIの研究に、2023年4月17日より着手している。
内視鏡AIを世界中の医療現場にいち早く届ける
今回の共同研究を通じてAIメディカルサービスは、ヨーロッパ地域においても内視鏡AIに関する事業展開を図る予定だ。世界の医療機関と連携した形での研究もこれまで以上に推進させ、内視鏡AIを世界中の医療現場にいち早く届けるとしてている。
同社は今後も、がんの見逃しのない世界を目指して日々の事業に取り組み、世界の内視鏡医療を向上させることで一人でも多くの患者を救うとしている。
参照元:PRTIMES
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