エモーションテックのテキストAI分析サービス「TopicScan」、みずほ信託銀行の個人株主分析サービスに採用

株式会社エモーションテックは、2023年12月20日、同社のテキストAI分析サービス「TopicScan」がみずほ信託銀行株式会社の個人株主分析サービスに採用されたと発表した。

エモーションテックは、感情データの解析技術によりCX（顧客体験）およびEX（従業員体験）の向上を支援している企業だ。「TopicScan」は、ユーザーレビューなどのVoC（顧客の声）テキストデータを分析するサービスであり、金融機関における個人株主分析への生成AI導入は初となる。

＜本ニュースの10秒要約＞

• ユーザーレビューなどのVoC（顧客の声）テキストデータを分析する「TopicScan」
• 「Azure OpenAI Service」を活用、頻出話題の自動抽出や感情判定を実現
• 個人株主のコメントをしっかり受け止めるべく、みずほ信託銀行は採用を決定

感情を可視化する事業に取り組むエモーションテック

エモーションテックは、「すべての人々がイキイキと働ける世の中を創る」というミッションを掲げ、人々の目に見えない感情を可視化する事業に取り組んでいる企業だ。AIなどのテクノロジーを用いて同社は、顧客／従業員がストレスと感じている課題や、喜ぶポイントの明示化を推進。こうしたポイントの改善によってあらゆる企業が顧客／従業員から選ばれ続け、持続的な成長が可能となる世界を目指している。

同社は、顧客の要望／ニーズを正確に把握するのみならず情緒的な満足も実現する「EmotionTech CX」にて、CX向上支援を展開。また、独自のデータ分析を活かして企業内のコミュニケーション／働き方／人事制度を改善する「EmotionTech EX」で、EX向上支援も手がけてきた。さらに、CX／EX向上支援で得たノウハウを活かし、IX（投資家体験）の向上を支援する「EmotionTech IX」も提供している。

Voice of Customer／顧客の声を分析する「TopicScan」

エモーションテックはまた、VoC（Voice of Customer／顧客の声）を分析するサービスとして「TopicScan」も展開している。「TopicScan」は、顧客の声を事業に活かしたい企業が、深いVoC分析を手軽に始めることがテキストAI分析サービスだ。

顧客の声はビジネスにおいて貴重な情報源だが、その取り扱いは難しい場合が多い。大量のテキストデータは内容の把握がそもそも難しく、整理にも多大な時間／労力を要する。また定量化も困難であるため、傾向／パターンの把握も困難だ。そのため、顧客の声をデータとして保持しながら、活かしきれないままになっている企業は少なくない。

「TopicScan」は、VoC分析におけるこれらの課題を解消すべく、Microsoft社の「Azure OpenAI Service」を活用して開発された。同サービスでは、アンケート／レビュー／口コミなどのVoCデータをAIが分析し、頻出する話題 (トピック)の自動抽出や全コメントへのラベリングを実施。「何のトピックが」「どの程度ポジティブ／ネガティブに語られているか」の可視化を実現している。

顧客に対する戦略立案や意思決定に貢献

「TopicScan」を導入したみずほ信託銀行は、株式市場における個人株主の急増に伴い、個人株主の「想い（コメント）」をしっかりと受け止める必要があると判断し、今回の導入を決定した。同行において「TopicScan」は、個人株主のコメント分析に活用され、頻出する話題（トピック）の分類と、そのトピックに関する感情の定量的な可視化を実現。みずほ信託銀行の顧客に対する戦略立案や意思決定に貢献している。

エモーションテックはみずほ信託銀行に対して以前から「EmotionTech IX」を提供しており、今回「TopicScan」提供により同行の株主との対話をさらに支援することとなった。同社は今後も、顧客の声を軸にした事業活動を加速するとしている。

参照元：PRTIMES

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