FRONTEOのAIエンジン「KIBIT」搭載ソリューション、三菱UFJ銀行がリスク管理業務の高度化を実現すべく導入
最終更新日:2023年10月13日
株式会社FRONTEOは、2023年10月10日、同社が開発したAIエンジン「KIBIT」を搭載したAIソリューションが株式会社三菱UFJ銀行に導入されると発表した。
FRONTEOは、多様なAIソリューション/サービスを提供しているデータ解析企業だ。三菱UFJ銀行のAIソリューション導入は、同行におけるリスク管理業務の高度化を実現すべく同年10月より開始される取り組みであり、この導入を通じてFRONTEOは同行のさらなるDX促進に貢献するとしている。
<本ニュースの10秒要約>
- リーガルテック分野にて自社開発のAIを用いた課題解決支援に取り組んできたFRONTEO
- 膨大な量のテキストデータや複雑なネットワークを高速かつ高精度で解析できる「KIBIT」
- 「KIBIT」導入で三菱UFJ銀行は、リスク管理業務の効率化/高度化。DX推進も加速へ
高度な判断を担うエキスパートをAIで支援
FRONTEOは、2003年の創業時より「日本企業の誇りを守る」という理念を掲げ、リーガルテック分野にて自社開発のAIを用いた課題解決支援に取り組んできた企業だ。日本における国際訴訟/不正調査のパイオニアとしての地位を確立した後、金融/知財/人事/医療分野と様々なフィールドにも事業を拡大している。
同社は近年、「記録に埋もれたリスクとチャンスを見逃さないソリューションを提供し、情報社会のフェアネスを実現する」という理念の下、様々な領域でAIソリューションとサービスを展開。自然言語処理ならびにネットワーク解析技術を強みとしており、リーガルテックAI/ビジネスインテリジェンス/ライフサイエンスAI/経済安全保障の各領域で高度な判断を担うエキスパートを支援し、企業課題/社会課題の解決に貢献している。
エキスパートの判断基準を再現できるAIエンジン「KIBIT」
FRONTEOが事業の核とするAIエンジン「KIBIT」は、「世界で起こるすべての現象は数式で表現できる」という考えのもと、数学的アプローチで開発された「人間の機微を学習できるAI」だ。人間の心の「機微」と、情報量の単位である「bit」を組み合わせる形で、その名が付けられた。
「KIBIT」は、膨大な量のテキストデータや複雑なネットワークを高速かつ高精度で解析し、その中から意味のある重要な情報を抽出することができる。事業における課題発見の支援や、外部ニュース/法令改正を踏まえたリスク検知業務の高度化と効率化、また特許データを活用した新商品の開発支援などにおいて、エキスパートの判断基準を再現することが可能だ。大量の学習データでも計算処理が軽く、大規模な計算機器が不要という利点も持つ。これらのメリットにより「KIBIT」は、企業のデジタル変革と業務効率化を実現している。
三菱UFJ銀行が目指すサステナブルな未来の創造に貢献
今回FRONTEOのAIソリューション導入を決定した三菱UFJ銀行は、サービスの利便性向上や行内の業務効率化、またサステナブルな経営の実現に向けて、デジタル技術導入に取り組んでいた経緯を持つ。「KIBIT」を搭載したAIソリューションにより同行は今後、リスク管理業務の効率化と高度化を進め、また以前より取り組んでいたDX推進をさらに加速させる予定だ。
FRONTEOは今後も、三菱UFJ銀行が目指すサステナブルな未来の創造に、AIソリューションの提供を通じて貢献するとしている。
参照元:PRTIMES
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