つくばのAI企業・LIGHTz、トヨタグループの総合商社・豊田通商と製造業界のDX化に向けて業務提携
最終更新日:2023年07月31日
株式会社LIGHTzは、2023年7月26日、豊田通商株式会社との間で戦略的な資本業務提携を締結したと発表した。
LIGHTzは、学究都市つくばにて2016年に設立されたAI企業であり、独自AI技術「ブレインモデルテクノロジー」やナレッジマネジメントプラットフォーム「blooplinter」の開発などを手がける。トヨタグループの総合商社である豊田通商との業務提携では、製造業界のDX化に向けて研究開発・生産などの各部門で協働を進めるとしている。
<本ニュースの10秒要約>
- 学究都市つくばにて2016年に設立されたAI企業・LIGHTzと、トヨタグループの総合商社・豊田通商が協働
- AI技術「ブレインモデルテクノロジー」や、専門知をAIに変換するDX「汎知化」などを開発するLIGHTz
- 製造業界のDX化に向けて研究開発などの各部門で協働、中小企業や地域企業への多角的なサポートを実現
AIを活用した技術伝承などを支援しているLIGHTz
LIGHTzは、「明るい未来をやさしく照らす光=”灯(ともしび)”」となることを目指し、日本の先端知が集結する学究都市つくばにおいて2016年に事業を開始した。「新時代の”伝統のあり方”を創る」というミッションを掲げ、製造業を中心とするものづくりのパートナーとなるべく、AIを活用した技術伝承やコンサルティングサービスなどを提供している。
創業以来の活動を通じて同社は、スペシャリストの思考を可視化する独自AI技術「ブレインモデルテクノロジー」を開発した。また、スペシャリストの専門知をAIモデルに変換するDX「汎知化(はんちか)」により、クライアントの生産性の向上に貢献。また、3D CADデータの品質検証などが可能な「ELYSIUM」や、AI・画像認識サービス「タクミノメ」の開発/提供なども手がけている。
研究開発などの各部門におけるシナジー効果を、協働で実現
LIGHTzが今回締結した豊田通商との業務提携は、研究開発・生産といった各部門におけるシナジー効果の実現を目的とする。豊田通商が持つ技術力/市場知見/人材も活用する形で、ナレッジマネジメントプラットフォーム「blooplinter」の開発加速も目指す。
「blooplinter」は、製造プロセスを革新するソリューションとして開発されているプラットフォームだ。同サービスでは、エンジニアリングチェーン上の各工程における人/部門に蓄積されたナレッジおよびノウハウを、3D図面上の特徴形状に紐づけてデータベース化することを実現。このデータベース化によってナレッジ/ノウハウの容易な活用を可能にし、ひいては製造業におけるエンジニアリングチェーンの変革加速、そして付加価値創出の実現支援も可能にしている。
多様な課題に直面している製造業界を支援
製造業界は現在、急速に変化する市場環境や競争の激化、また新たな技術の登場など、多様な課題に直面している。こうした状況においてLIGHTzと豊田通商は、DX化による効率的な生産手法の確立と競争力の向上に加えて、企業組織の持続的発展や環境への負荷削減、また持続可能な製造プロセス構築などについても、提携を通じて支援を提供する予定だ。両社が持つ強みを最大限に活用することで、中小企業や地域企業への多角的なサポートを実現するとしている。
LIGHTzは今後も、ものづくり産業の強靭化とサステナビリティ向上に取り組む豊田通商と共に、より良い製造業の未来を構築するとしている。
参照元:PRTIMES
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