モルフォ、デンソーのAI運転診断システムでドライブレコーダーの動画解析AI技術開発を支援
最終更新日:2023年06月02日
株式会社モルフォは、2023年6月1日、デンソー株式会社が開発を進めるAI運転診断システムにおいてドライブレコーダーの動画解析AI技術開発を支援したと発表した。
モルフォは、画像処理およびAI技術の研究や製品開発を手がける企業だ。今回の支援において同社は、AI推論処理の実装などを通じて「走路認識」「ドライバー状態推定」といった機能をデンソーのシステムで実現し、高齢者安全運転支援の実証事業に寄与している。
<本ニュースの10秒要約>
- デンソーのAI運転診断システム上にて「走路認識」「ドライバー状態推定」などを実現
- 画像処理/AIの研究開発型企業として組み込みソフトウェアを提供しているモルフォ
- AIのみでは正確な判定が難しい情報の補完を実現、高齢者安全運転支援の実証事業に寄与
画像処理/AIの研究開発型企業、モルフォ
モルフォは、画像処理/AIの研究開発型企業として、高度な画像処理技術を活用した組み込みソフトウェアをスマートフォンメーカーや半導体メーカーなどに提供している。また、カメラで捉えた画像情報をエッジデバイスやクラウドで解析するAI画像認識技術を、車載/産業IoT分野にも提供。先進的なイメージング・テクノロジーにより、様々なイノベーションを実現している。
同社は、動画向け手ブレ補正技術「MovieSolid」や静止画向け手ブレ補正技術「PhotoSolid」を創業以来の主力製品として展開する一方で、エッジデバイスで高速な処理を実現するディープラーニング推論エンジン「SoftNeuro」も開発。AI技術を活用した画像領域分割およびレタッチ技術「Morpho Semantic Filtering」は、エッジAIの国際業界団体が主催する「Vision Product of the Year Awards 2020」にて「ベストAIソフトウェア/アルゴリズム賞」を受賞している。
AI推論処理に加えて独自の画像処理を実装
今回モルフォが開発を支援したデンソーのAI運転診断システムは、運転中に常時記録されている車内外カメラ映像やセンサーデータから、運転者のリスクや癖などを解析するというものだ。日常の運転シーンから解析を行うことで、高齢者などが運転時に抱える潜在的なリスクの「診断」を実現し、事故抑制に向けた行動変容の促進を可能にしている。
同システムにおいてモルフォは、AI推論処理に加えて独自の画像処理を実装するという形で、動画解析AI技術の開発を支援。この支援により同システムは、本来AIのみでは正確な判定が難しい情報の補完が可能となり、「走路認識」「物標検出」「信号機検出」「ドライバー状態推定」などの複数機能が実現した。
車載/モビリティ分野における社会課題の解決に貢献
デンソーのAI運転診断システムは、2022年10月より豊田市で実施されている高齢者安全運転支援の実証実験において、既に使用されている。豊田市の実証実験は、同市における交通死亡事故ゼロの実現を目指す官民連携事業「ジコゼロ大作戦」の一環として実施されており、高齢ドライバーの交通安全促進が図られている。
モルフォは今後も、デンソーとの連携を進めることで高齢者安全運転支援の実証事業に寄与し、車載/モビリティ分野における社会課題の解決にも貢献するとしている。
参照元:PRTIMES
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