New InnovationsのAI図面管理システム「図面バンク」、SBIグループとの提携で製造業の業務効率化を広く支援へ
最終更新日:2024年05月31日
株式会社New Innovationsは、2024年5月30日、SBIネオファイナンシャルサービシーズ株式会社と業務提携契約を締結したと発表した。
New Innovationsは、AIを活用した製造業向けクラウド図面管理システム「図面バンク」を開発/提供している企業だ。今回開始した提携により同社は、SBIネオファイナンシャルサービシーズが持つ地域金融機関ネットワークを通じて「図面バンク」を広く提供し、製造業の業務効率化を支援するとしている。
<本ニュースの10秒要約>
- AI製造業向けクラウド図面管理システム「図面バンク」を開発/提供するNew Innovations
- AIが類似形状の図面を即座に検出することで、図面を探す手間と人件費の4割削減を実現
- 提携により、SBIグループの地域金融機関から製造業者に「図面バンク」を提案
「類似の過去図面を探す」という作業をAIが効率化
New Innovationsは、OMO(オンラインとオフラインの融合)を主軸とする事業を展開している企業だ。AI/クラウド/オンライン制御などをコア技術として、省力・自動化を軸にしたハードウェア製造やソフトウェア構築を手がけ、コンサルティングから開発・事業展開に至るワンストップ支援も提供。ロボティクスを通じて、あらゆる業界における生産性向上/事業構造変革/顧客体験向上を実現し、企業の増益と産業の発展に貢献している。
同社は、自社プロダクトとして「スマートコーヒースタンド root C」も運営。また、取引先である製造業の企業から要望を受ける形で、製造業向けクラウド図面管理システム「図面バンク」も開発した。「図面バンク」は、製造業の受発注シーンにおいて頻発する「類似の過去図面を探す」という作業を効率化するシステムだ。図面および関連書類(検査証明書/作業指示書/CADファイルなど)をクラウドに保存/管理し、この中からAIが類似形状の図面を即座に検出できる。当時の担当者に依存せず迅速な見積もり算出を実現することで、図面を探す手間と人件費の4割削減を可能にしている。
製造業は、労働生産性の向上と競争力の強化が必要
「図面バンク」がサービス提供の対象としている製造業は、日本のGDPの約20%を占める基幹産業だ。しかしながら、日本の製造業の労働生産性は世界的に見ると相対的に低下している。この現状を憂慮したNew Innovationsは、「図面バンク」をはじめとした業務効率化ツールの導入によって労働生産性の向上と競争力の強化が必要であると判断。「図面バンク」のより広範な提供を目指すようになり、そこで提携先としてSBIネオファイナンシャルサービシーズに注目した。
SBIネオファイナンシャルサービシーズは、SBIホールディングス株式会社の100%子会社であり、SBIグループが展開する地域金融機関の総合窓口業務を担う企業だ。業務を通じて地域金融機関のネットワークを構築しており、その地域金融機関の支援先には製造業を営む企業も多い。そのためSBIネオファイナンシャルサービシーズも、「図面バンク」の活用を提案することで、生産性に課題を抱える顧客の経営支援に貢献できると判断。両社の思惑が一致し、今回の業務提携契約締結に至った。
全国の製造業の業務効率化を支援
この提携によりNew Innovationsは、SBIネオファイナンシャルサービシーズが持つ地域金融機関ネットワークを通じて「図面バンク」を提供することが可能となった。
New Innovationsは今後も、製造会社と取引を行うあらゆる機関との事業提携を積極的に進め、全国の製造業の業務効率化を支援するとしている。
参照元:PRTIMES
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