NVIDIA社、エンタープライズ向けの生成AI事業を加速させるべく、Microsoft社と連携
最終更新日:2024年05月22日
NVIDIA社は、2023年5月24日、エンタープライズ企業向けの生成AI事業を加速させるべく、Microsoft社と連携すると発表した。
NVIDIA社はGPUの開発・提供などを手がける企業であり、Microsoft社は「Windows」などで知られる企業だ。今回の両者の連携では、NVIDIA社の「NVIDIA AI Enterprise」とMicrosoft社の「Azure Machine Learning」を統合し、大規模言語モデルをベースにしたAIアプリケーションの構築/展開/管理が可能なクラウドプラットフォームが提供される。
<本ニュースの10秒要約>
- GPUを発明したNVIDIA社と、「Windows」「Azure」などで知られるMicrosoft社が連携
- 連携によって「NVIDIA AI Enterprise」と「Azure Machine Learning」を統合
- AIモデルのトレーニングおよび推論を加速、セキュアなプラットフォームを構築へ
AIソフトウェアスイート「NVIDIA AI Enterprise」
NVIDIA社は、 1999年にGPUを発明したことで知られ、現在もアクセラレーテッド・コンピューティングのパイオニアとして多様な事業を展開している。GPUによってPCゲーム市場の成長を促進し、コンピューターグラフィックスを再定義した歴史を誇る一方で、現在はAIを用いた新たな開発も推進。産業用メタバースの創造を後押しすべく、AI構築に関する製品も開発・発表してきた。
同社の「NVIDIA AI Enterprise」は、実際のビジネス利用に活用可能なアクセラレーテッドAIを構築できるAIソフトウェアスイートだ。同製品は、ワークフローソリューション/事前学習済みモデル/フレームワークからなる豊富なライブラリを備え、スピーチAI/ビジョンAI/サイバーセキュリティなどの利用が可能。AI開発のためのソフトウェアも含まれており、AWSやGoogle Cloudなどとの連携も可能となっている。
大規模言語モデルへ簡単にアクセスできる状態を実現
NVIDIA社とMicrosoft社との連携は、エンタープライズ企業および開発者が大規模言語モデルへ簡単にアクセスできる状態を実現すべく、決定された。この連携では、「NVIDIA AI Enterprise」とMicrosoft社の「Azure Machine Learning」を統合することで、セキュアなエンタープライズ企業向けプラットフォームの構築が目指される。
この統合により全世界の「Azure」利用者は、「NVIDIA AI Enterprise」を通じてカスタマイズされたアプリケーションをすばやく構築/展開/管理できるようになる。テストから大規模な展開に至る多様な規模で、エンタープライズ企業におけるAIモデルのトレーニングおよび推論を加速するとしている。
エンタープライズ企業のAIイニシアティブ加速を支援
NVIDIA社は、生成AIアプリケーションの波が押し寄せている現状において、エンタープライズ企業がイノベーションを推進できるツールとサービスを求めていると判断。これらの企業の多くが製品を利用しているMicrosoft社との協働に至った。またMicrosoft社も、「Microsoft Azure Machine Learning」の利用者が高性能でセキュアな開発プラットフォームを求めていることを察知し、今回の連携を決めている。
NVIDIA社は今後も「NVIDIA AI Enterprise」などの製品展開を通じて、エンタープライズ企業のAIイニシアティブ加速を支援するとしている。
参照元:PRTIMES
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