追手門学院大学、AI研究についてカナダ最古の大学と包括連携協定を締結

学校法人追手門学院は、2022年12月23日、同法人が運営する追手門学院大学においてカナダ・ケベック州ラヴァル大学と包括連携協定を締結したと発表した。

追手門学院大学は、心理学部心理学科内に人工知能・認知科学専攻を開設しており、今回の協定は同専攻の研究加速を目的とするもの。今後は、AI認知科学や神経・人間工学、また心理学などの分野において、共同研究や教員・学生の交流などを進めるとしている。

＜本ニュースの10秒要約＞

• AI認知科学や神経・人間工学、心理学などの分野において、共同研究や交流などを推進
• AIのフロントランナーから学べる、追手門学院大学・心理学部心理学科内の人工知能・認知科学専攻
• 遠隔介護分野などで、メタバースと実世界をつなぐヒューマンインターフェースの研究・開発を推進

心理学と人工知能を認知科学でつなぐ人工知能・認知科学専攻

追手門学院大学は、グローバル化やデジタル化によって複雑化・高度化している社会にも対応できる人材を育成すべく、教育事業を手がけている。行動を通じて学修を行い、またその学びを即実践に反映する経験を蓄積することで、予測困難な状況においても行動・学修を継続できる力を養っている。

同学では、今後の予測不可能な時代の到来に向けて、時代のあらゆる変化に対応が可能な人材育成も推進。これからの情報社会を生きるために必要な「使える心理学」を身につける場として心理学部も設けており、2021年には心理学と人工知能を認知科学でつなぐ最先端の学びを実践すべく人工知能・認知科学専攻を開設した。

AIの最先端を探究するフロントランナーから学ぶ

追手門学院大学の心理学部心理学科内に開設された人工知能・認知科学専攻では、人間とスムーズにコミュニケーションできるAIの開発を見据える形で、学修が行われる。

同専攻の学生は、AIの学習アルゴリズムに始まり、画像・映像処理概論や自然言語処理応用、また人間の思考と人工知能の比較研究などを、AIの最先端を探究するフロントランナーから学ぶことになる。心理学を始め、経済経営／法律／歴史／ 芸術など幅広い人文科学の知識や情報も含めた形で、学びを深めている。

人間工学や都市工学などの研究にも取り組むラヴァル大学

追手門学院大学が今回包括連携協定を締結したラヴァル大学は、1663年に創設された神学校をルーツとするカナダでは最古の総合大学だ。ケベック州に立地するキャンパスには、理工学部／社会科学／医学部など17の学部が設けられ、学生数は47,000人以上におよぶ。

長い歴史を誇る一方でラヴァル大学は近年、最新技術に関する研究にも注力している。IoTやロボットなどの技術を活用した人間工学や都市工学などの研究に取り組み、社会実験も積極的に推進。こうした取り組みに追手門学院大学は注目し、今回の協定締結に至った。

メタバースと実世界をつなぐヒューマンインターフェースを開発、州政府も支援

2022年12月23日付で締結された包括連携協定により追手門学院大学は、同学の心理学部人工知能・認知科学専攻においてさらなる教育・研究の高度化を図るべく、ラヴァル大学との共同研究を加速。両学がそれぞれ持つAI認知科学やスポーツ科学などの研究を融合させ、新たな価値創出を目指す。

協定締結後の最初の共同研究テーマは、ラヴァル大学が研究を進める「遠隔介護」や「遠隔リハビリ」といった分野におけるヒューマンインターフェースの研究・開発だ。このインターフェースは、メタバース上でも実世界にいるかのように「見たり、聞いたり、動いたり、触って感じる」ことができるというもの。研究成果の社会実装については、ケベック州政府からの支援も予定されている

参照元：PRTIMES

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