Grokipediaとは?何ができる?特徴と主な機能・料金・Wikipediaとの違い・使い方徹底解説!
最終更新日:2025年11月25日

- GrokipediaはGrokモデルによる記事生成とファクトチェックを一体化し、公開初日に88万件超の記事を提供
- 読者による直接編集を制限し、提案型の編集ワークフローを採用して記事の一貫性を維持
- 完全無料のオープンソースとして提供され、誰でも自由に利用可能な百科事典を実現
Grokipedia(グロキペディア)は、イーロン・マスク氏率いるxAIによって開発されたWikipediaのようなAI生成型のオンライン百科事典です。
Grokipediaは単なるWikipediaの模倣ではありません。LLM(大規模言語モデル)の知識に関する限界を、LLM自身の手で構築・検証させようというダイナミックな試みです。
本記事では、Grokipediaの特徴と主な機能・料金・Wikipediaとの違い・使い方までを詳しく解説していきます。
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目次
Grokipediaとは?
https://t.co/op5s4ZikGJ is fully open source, so anyone can use it for anything at no cost
— Elon Musk (@elonmusk) October 28, 2025
Grokipedia(グロキペディア)は、イーロン・マスク氏率いるxAI社が開発し2025年10月27日に公開されたオンライン百科事典です。記事はxAI社開発のLLM(大規模言語モデル)Grokによって生成およびファクトチェックが行われます。
イーロン・マスク氏は「Grokipedia.comは完全にオープンソースで、誰でも無料で何にでも使用できる」と述べています。Grokipediaはイーロン・マスク氏の発言に基づき、完全に無料で利用可能なオープンソースサービスとして提供されています。
公開初日時点(2025年10月27日)で88万5279件の記事が存在し、公開バージョンは0.1となっています。
イーロン・マスク氏は、Wikipediaの偏向性に対する批判の文脈からGrokipediaを位置づけています。バージョン0.1時点(2025年10月27日)では日本語対応はしていません。
GrokipediaのエンジンはGrok
Grokipediaの頭脳でありエンジンとなるのが、イーロン・マスク氏のxAIが開発したLLM(大規模言語モデル)「Grok(グロック)」です。従来の百科事典と異なり、Grokipediaに掲載される記事は、このGrokによって自動生成・検証されることを目指しています。
Grokは、膨大な情報を処理し、ユーザーからのフィードバック(修正提案)を学習しながら、Grokipediaの「知識」そのものを構築・更新していく役割を担います。このAIによる動的な知識生成プロセスこそがGrokipediaの核心です。
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Wikipediaとの違い
GrokipediaはWikipediaと異なり、読者による直接編集ができない点が最大の違いです。記事はAIが生成および検証を行うため、人的な偏向を減らすことを目的としています。
マスク氏は以前からWikipediaを「イデオロギー的に偏っている」と公然と批判しており、Grokipediaはそれに対抗する「真実の追求プラットフォーム」として位置づけられています。
Wikipediaとの編集体制の違い
Grokipediaの運営思想は「人間の集合知」に依存するWikipediaとは根本から異なります。最大の違いは「編集体制」にあります。
| 編集体制の違い | Grokipedia(グロキペディア) | Wikipedia(ウィキペディア) |
|---|---|---|
| 主体 | 営利企業(xAI社) | 非営利団体(ウィキメディア財団) |
| 編集 | AI(Grok LLM) 記事の生成から検証までAIが担当 | 人間(世界中のボランティア編集者) 誰でも編集可能(協働ガバナンス) |
| 思想 | AIによる「自動ファクトチェック」を経た、信頼性・中立性(※xAIの主張)の高い知識基盤の構築。 | 人間の「集合知」による知識の構築 |
人間のボランティアに依存するWikipediaは、悪意ある編集(荒らし)との戦いや、専門家によるレビューの遅れが常に課題です。AIが24時間365日体制で記事を生成・検証・監視するモデルが確立されれば、圧倒的な速度と効率性、耐性が実現します。
現状の“知識源”はWikipedia
皮肉なことに、Grokipediaのv0.1(記事数 約88万5,000件)に掲載されている記事の多くは、現時点ではWikipediaからコピーされたものです。(Creative Commonsライセンスに基づいています)。
つまり、「Wikipediaに対抗する」としながら、その立ち上げ時点ではWikipediaのコンテンツに依存しているのです。 これに対しマスク氏は「(2025年)末までにGrokがWikipediaページを情報源として使用するのを止めたい」と述べており、現在はあくまで過渡期であると強調しています。
実際に使って比較してみた


左側の画像は、Wikipediaで「桜」を検索したものです。写真や概要説明、日本語の解説などが掲載されています。画像付きで視覚的にわかりやすく、一般向けの情報が中心です。
右側の画像はGrokipediaで「Cherry blossom(桜)」と検索したものです。全体が英語で構成され、AIによるファクトチェックが行われた信頼性の高い内容になっています。
学術的・専門的な視点から詳細に説明されており、Wikipediaに比べて分析的な情報構成となっていることが特徴です。
Grokipediaの特徴と主な機能
以下では、Grokipediaが備える主な特徴と機能を説明します。
AI生成とファクトチェックを一体化した記事提供


Grokipediaでは、xAIの大規模言語モデル「Grok」によって記事が自動生成され、同モデルによるファクトチェックが行われる設計を採用しています。
AIが作成と検証の両方を担うことで、記事内容の一貫性を高めます。
ただし、v0.1の時点では、AIが作成と検証の両方を行う具体的なプロセスやアルゴリズムは公開されていません。
AIがどのようにして「偏り」を検出し、「真実」を検証するのか、学習した情報をどのように再検証しているのかは現時点では不透明です。「AIがファクトチェックした」と言われても、そのプロセスが不透明である限り、その信頼性を客観的に評価することは困難です。
提案型の編集ワークフロー



読者が直接記事を編集することはできませんが、ポップアップフォームを通じて誤情報を報告し、修正提案を行うことができます。Grokipediaの記事を閲覧中にテキストを選択すると、「It’s Wrong(間違いを報告)」というボタンが表示されます。
直接編集ではなく、提案と審査を前提とする運用方針となっています。
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/Grokipedia
「Ask Grok」機能によるGrok本体との連携
Grokipediaの記事を閲覧中にテキストを選択すると、「Ask Grok(Grokに質問)」というボタンが表示されます。これをクリックすると、選択したテキストに関する疑問をGrokのチャットインターフェースで直接質問できます。
これは、GrokipediaをGrokの検索拡張(RAG: Retrieval-Augmented Generation)データベースとして、またユーザーからのフィードバック収集の場として活用しようとする明確な意図を示しています。
GrokがGrokipediaという「検証済み」の知識ベースのみを参照して回答を生成するようになれば、LLM特有のハルシネーションを大幅に抑制できる可能性があります。Grokの強みであるリアルタイム情報(Xのポストなど)とGrokipediaの体系化された知識が融合すれば、常に最新かつ正確な文脈を理解するAIが実現するかもしれません。
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Grokipediaの使い方
- ユーザーは、公式Webサイト「Grokipedia.com」にアクセスして記事を閲覧できます。


ログインしなくても利用できますが、記事内に誤りを見つけた場合は、ログイン後に修正提案やフィードバックを送信することが可能です。 - 調べたい文言を入力し、右側の矢印ボタンを押して検索します。


日本語で入力することも可能ですが、提供されている記事は英文となっており、日本語での利用には、2025年11月現在では向いていません。 - Grokipediaでキーワードを検索した結果が表示されます。
- 左側に一覧表示された検索したテーマに関連する各章のタイトルをクリックすると、右側の本文内にある該当する箇所へ自動的にジャンプできる仕組みになっています。


- 左側の各章タイトル一覧の一番下にある「References」をクリックすると、右側の本文に表示されている参考文献リストへジャンプします。


- 記事で引用された文献・論文・ウェブサイトのURL一覧が並んでおり、Grokipediaの記事がどの情報源に基づいて書かれているのかを確認できます。


- 記事の内容に誤りを見つけた場合は、該当箇所を範囲選択して、表示されるポップアップフォームから報告を行うことができます。



- 記事内で内容がわからない部分を範囲選択すると、Grokに直接質問して、その場で詳しい説明を聞くことができます。


Grokipediaに関するよくある質問まとめ
- GrokipediaとWikipediaの主な違いは何か?
最大の違いは編集方式にある。Wikipediaは読者が直接記事を編集できるのに対し、Grokipediaは直接編集ができず、ポップアップフォームから誤り報告として編集提案を行う仕組みだ。
また、Wikipediaは人間による編集と検証が行われるが、GrokipediaはAIが記事生成とファクトチェックの両方を担当している。
- Grokipediaは現在日本語で利用できるのか?
バージョン0.1時点(2025年10月27日)では日本語対応はしていない。
ログインなしでも記事の閲覧は可能だが、インターフェースと記事内容は英語で提供されている。
今後の多言語対応については公式発表を待つ必要がある。
まとめ
Grokipediaは、イーロン・マスク氏率いるxAIによって開発されたAI生成型のオンライン百科事典です。これまでの「人間の集合知」から「AIによる自動化」へと根本的にシフトさせようとする壮大な社会実験の始まりとも捉えられます。
v0.1の時点ではWikipediaへの依存など課題も山積しています。また、マスク氏がWikipediaの「偏り」を批判する一方で、GrokipediaがxAIやマスク氏の思想に沿った「新たな偏り」を生み出すリスクも懸念されています。
単一の企業(xAI)がAIの知識基盤をコントロールすることの是非は、今後大きな議論を呼ぶでしょう。それでも、「AIが知識を自己生成し、自己検証する」という独自のアプローチが成功すれば、AIの信頼性と能力は新たな次元に到達します。
この「知識基盤の構築」という新しいトレンドが、自社のナレッジマネジメント、AI導入戦略、そして競合優位性にどのような影響を与え得るか、その動向を注視していく必要があります。


AI Market 運営、BizTech株式会社 代表取締役|2021年にサービス提供を開始したAI Marketのコンサルタントとしても、お客様に寄り添いながら、お客様の課題ヒアリングや企業のご紹介を実施しています。これまでにLLM・RAGを始め、画像認識、データ分析等、1,000件を超える様々なAI導入相談に対応。AI Marketの記事では、AIに関する情報をわかりやすくお伝えしています。
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