アクセンチュア、AWSにおける大規模言語モデル/生成AIを活用したビジネス変革の支援体制を強化へ
最終更新日:2024年03月25日
アクセンチュア株式会社は、2023年7月13日、同社本社の米Accenture社が米Amazon社のAWS(Amazon Web Services)においてAI活用の支援体制を強化すると発表した。
Accenture社とAWSは、戦略的協業を15年来続けている関係だ。今回Accenture社は、大規模言語モデルと生成AIを活用したビジネス変革の支援体制をAWSのクラウド上にて強化。生成AIテクノロジーの実証実験から全社展開に至る迅速かつ責任ある移行を、AWS利用企業において支援するとしている。
<本ニュースの10秒要約>
- Accenture社、戦略的協業を続けるAWSにて大規模言語モデル/生成AI活用の支援体制を強化
- まず金融/ライフサイエンス領域などで、業界特化型/業界横断型のソリューションを開発
- AI運用指針の策定支援なども提供予定。企業買収や、AWSに精通したAI専門人材拡充も推進
AI利用を加速させたい企業が増加している
Accenture社は、組織運営の最適化や収益拡大、また市民サービス向上などに貢献するサービスを120カ国以上で提供している企業だ。テクノロジーが変革の成否を分ける時代において、企業や行政機関をはじめ多様な組織の中核にデジタル技術を実装することで、顧客の変革を支えている。アクセンチュア株式会社は、Accenture社の日本法人として国内での事業展開を担う。
Accenture社は近年、生成AIの普及を受けてAI利用を社内全体で加速させたいと考える企業が増加していることを察知した。15年来の戦略的協業関係にあるAWSにおいても、さらなる価値創造に向けた明確なビジネスケースと責任あるAI運用指針に基づいた支援、そして革新的なテクノロジーで価値を最大化させるための専門知識を提供する必要があると判断。AWSにおけるAIに関する支援体制の強化を、今回決定するに至った。
業界特化型/業界横断型のソリューションなどを開発へ
Accenture社が今回決定した取り組みは、世界で最も包括的で幅広く採用されているAWSにおいて、大規模言語モデルと生成AIを活用したビジネス変革の支援体制を強化するというものだ。具体的には、新たな業界特化型/業界横断型のソリューションや事前構築済のモデル、トレーニングプログラムの開発などに対して、アクセンチュアAWSビジネスグループ(Accenture AWS Business Group)を通じて戦略的な投資を行う。
この支援ではAWS上において、革新的な価値創出や効率化/レジリエンス(強じん性)の向上、顧客/従業員とのコミュニケーション改善や業務変革などの実現が目指される。まず注力するのは、金融サービス/ライフサイエンス/カスタマーサポート/サプライチェーン/サイバーセキュリティなどの分野であり、これらの分野に向けたソリューション開発も進められる。
金融業界に向けたソリューションとしては、AI駆動型の新機能を開発。金融業界の業務において工数を要するデータ収集/分類/抽出などの作業を効率化し、保険金請求処理の迅速化や顧客体験の向上、不正行為によるリスク軽減の実現を図る。またライフサイエンス領域では、研究の書類作成業務を効率化すべく生成AI技術の活用を推進。やはり生成AIを用いた顧客/従業員体験の向上や、データ分析を通じたサプライチェーンの高度化、またAI運用指針の策定支援も提供する予定だ。
人材採用や企業買収、トレーニングなども行う予定
AWSにおける支援強化を進めるため、Accenture社は人材採用や企業買収に加えてグローバルチームへのAWSスキル提供やトレーニングなども行う予定だ。また、認定資格の付与を通じてAWSに精通したAI専門人材を拡充するとしている。
なお、アクセンチュア株式会社による今回の発表は、Accenture社が2023年6月21日に発表したプレスリリースを翻訳する形で行われた。
参照元:PRTIMES
生成AI(ジェネレーティブAI)について詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考ください。LLM(大規模言語モデル)とは何か、どのような仕組みで動くのか、こちらの記事で詳しく説明していますので併せてご覧ください。
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