Archaicとファンリード、ガントリークレーンのAI予知保全に向けてクレーンの運転ログデータを解析中
最終更新日:2023年09月26日
株式会社Archaicは、2023年9月26日、ガントリークレーンのAI予知保全に向けたクレーンの運転ログデータ解析を、株式会社ファンリードと共同で実施していると発表した。
Archaicはディープラーニング/人工知能システムの受託開発などを手がけるAIビルダーであり、ファンリードはDX/スマート農業/スマートファクトリーといったITサービスを提供する企業だ。今回実施が発表されたデータ解析では、ガントリークレーンのどのような故障をAIが予知できるかなどを精査する。
<本ニュースの10秒要約>
- AIビルダーのArchaicとDX支援のファンリードが、ガントリークレーンのAI予知保全を推進
- 運転ログデータ/探索的データ分析作業に基づき異常検知/予測を行うAIプロトタイプを構築
- 取り組みの第2ステージとして、故障個所を分類できる可能性を実証すべくログデータを解析
国際物流を支える上で重要なガントリークレーンの管理
ガントリークレーンは、日本の港湾においては主に海上コンテナの積み卸しに用いられる大型クレーンだ。国内の特定重要港湾/重要港湾が擁するコンテナ船埠頭の大半に設置されており、その維持管理は国際物流を支える上で重要な課題となる。
現状、ガントリークレーンでは定期的な保守点検が実施されているが、突発的な故障発生の懸念は残る。この課題解消に向けてArchaicとファンリードは、AIを活用した異常検知および異常発生予測に向けた取り組みを2022年度より開始した。
重大故障発生を予測することが可能なAIを構築
この取り組みで両社は、ガントリークレーンの運転ログデータ/探索的データ分析作業に基づき異常検知と異常発生予測を行うAIプロトタイプを構築。このAIプロトタイプでは、30分前に約90%の精度で何らかの異常発生を予測することができ、また24時間前に約71%以上の精度で重大故障発生を予測することが可能となっている。
今回実施が発表された運転ログデータ解析は、両社が開始した取り組みの第2ステージにあたる。今回の解析では、ガントリークレーンの故障個所を分類できる可能性を実証すべく、解析を展開。AIが予知する故障はどのような故障なのか、またどのような分類・特定が必要かなどについて、精査が進められる。
AIによるガントリークレーンの予知保全に取り組む
Archaicは、ディープラーニング/人工知能システムの受託開発に加えて受託研究開発も手がけ、AI開発のスペシャリスト集団を自認する企業だ。アルゴリズムをゼロから構築可能な僅か5%のAIビルダーであり、
AI技術の学術的知見と共にAIベンダーでの実績も豊富に持つ。大企業のカスタムAI制作なども担い、日本産業の底上げに向けた貢献も目指している。
一方のファンリードは、太陽ホールディングス株式会社の連結子会社としてソフトウェアの開発/運用支援事業を展開する企業だ。「お客様と共に楽しい社会を実現する」という理念を掲げ、あらゆる分野のDXを支えるICTサービスプロバイダーとなるべくスマート農業/スマートファクトリーなどにも取り組んでいる。
両社は今後も、AIによるガントリークレーンの予知保全に取り組むとしている。
参照元:PRTIMES
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