東大発のAIスタートアップ・neoAI、AI×衛星データのサグリと共同研究。衛星画像を用いた高精度な農地解析を目指す
最終更新日:2022年12月19日
株式会社neoAIは、2022年12月16日、高精度な衛星データ解析AIの開発に向けてサグリ株式会社と共同研究を実施したと発表した。
neoAIは東京大学発のAIスタートアップであり、サグリはAIと衛星データ解析により農業/環境の課題解決を図る企業だ。今回の共同研究では、衛星画像の分析・AIモデル開発を進めることで、衛星画像を用いたより高精度な農地解析の実現が目指されている。
<本ニュースの10秒要約>
- レコメンドAI/画像処理AI/生成AIに強いneoAIと、AI×衛星データで農業課題の解決を目指すサグリ
- ディープラーニング技術とデータ解析のノウハウを融合し、衛星画像の分析・AIモデル開発を共に推進
- より高精度な農地解析の実現に向け、共同研究を継続。実務活用にも繋がるAI研究も展開
「日本をAI先進国に」というビジョンを掲げるneoAI
neoAIは、「アカデミアとビジネスをつなぐ実行者として日本をAI先進国に」というビジョンを掲げて、
AIソリューション事業を展開している。東京大学松尾研究所で共同研究を行うメンバーらが中心となってアルゴリズムモジュール群「neo Series」を研究・開発する一方で、クライアントのニーズに合わせてカスタマイズしたソリューションも提供。ビジネスシーンにおけるAI活用の好循環生成を目指している。
同社は、アカデミアをバックグラウンドに持つAIエンジニアを擁し、レコメンデーションAI/画像処理AI/生成AIをコアテクノロジーとして多様な開発を推進。行列分解と機械学習アルゴリズムを使用してユーザーの好みを学習するAIや、過去データからトレンドを捉えて未来を予測するAI、またユーザーの解約可能性を予測するAIなども開発している。
衛星データとAIを組み合わせるサグリ
neoAIが今回共同研究を実施したサグリは、衛星データとAIを組み合わせることで世界の農業と環境課題の解決を目指しているスタートアップだ。「人類と地球の共存を実現する」というビジョンに掲げて2018年6月に兵庫県にて創業して以来、衛星から得られるデータおよび地上のデータからアルゴリズムを構築し、農業を始めとする人類の営み全般の質向上を図っている。
同社は、農地の状態を可視化して管理を容易化する「Sagri」や、AIにより農地状況を把握/予測できるアプリ「ACTABA」などを開発/提供。また、AIを活用した農地の自動ポリゴン技術の開発にも取り組み、スマート農業におけるインフラとなることも目指している。
衛星画像のポテンシャルを、AIで最大限に引き出す
neoAIとサグリの共同研究では、衛星画像を用いた高精度な農地の解析を実現すべく、ディープラーニング技術を用いた画像認識・セグメンテーションモデルの開発・精度向上が進められた。研究に際しては、neoAIが強みとするディープラーニング技術の知見と、サグリが持つ農学の観点におけるデータ解析のノウハウを融合。衛星画像のポテンシャルを最大限に引き出すと共に、実務活用にも繋がるAI研究が行われている。
今後も両社は、より良いソリューションを構築すべく共同研究を継続して実施し、AIの社会実装を推進するとしている。
参照元:PRTIMES
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