PKSHA Technologyグループ、AIで大学のDXを推進する「デジタルキャンパス コンソーシアム」始動
最終更新日:2023年07月21日
株式会社PKSHA Technologyは、2023年7月12日、同社のグループ会社がAIを活用した「デジタルキャンパス コンソーシアム」を、13大学と提携する形で始動したと発表した。
同コンソーシアムを手がけるのは株式会社PKSHA Workplaceであり、大学における生成AIやデジタル技術の活用を目的として今回の始動に至った。多様なAIプロダクトなどを活用すると共に、提携する東京理科大学や同志社大学などと研究/ノウハウの共有も進め、アフターコロナにおける大学DXの加速とデジタルキャンパスの実現を目指すとしている。
<本ニュースの10秒要約>
- PKSHA Technologyグループが、13大学と提携して大学での生成AIやデジタル技術の活用を支援
- 対話型AIなどの開発・実装ノウハウを共有、コロナ禍を経て高まった大学のAI需要に対応
- まず「大学FAQプラットフォーム」やAIアシスタントを開発、創造性の向上支援にも取り組む
大学での対話型AI活用の需要が高まっている
PKSHA Technologyは、「未来のソフトウエアを形にする」というミッションを掲げてAIソリューションの開発などをグループ一丸となって進めている。そんな同社グループにおいて、未来の日本の働き方を提案すべくAIプロダクトの開発・販売を行っているのが、PKSHA Workplaceだ。
PKSHA Workplaceは、今般のコロナ禍で大きく変容した社会環境においてもワーカーの才能/熱意が最大限発揮されることを支援すべく、同社グループ内で設立された。同社は、AIを活用することで日本が独自に抱える働き方の課題解決を推進。ハイブリッド・ワーク時代にマッチした、ビジネスシーンの新たなコミュニケーションのあり方を提案している。
PKSHA Workplaceは大学のDX支援も手がけており、その数は既に30以上におよぶ。大学の教育現場もコロナ禍の影響を大きく受けており、オンライン化が加速すると共にAIチャットボットなどの導入ケースも増加した。こうした動きから同社は、大学での対話型AI活用の需要が高まっていると判断。さらに、現在大学生であるデジタルネイティブと呼ばれる世代が新たなコミュニケーションの形を必要としていることを察知し、こうしたニーズに応えるべく今回「デジタルキャンパス コンソーシアム」の始動を決定した。
生成AIや自然言語処理技術を活用してFAQデータを共通化
「デジタルキャンパス コンソーシアム」では、対話型AIなどの開発・実装に関するノウハウを大学の垣根を超え共有することで、日本全国の大学が持つ「デジタル力」の底上げを図る。具体的な取り組みとしてはまず、自然言語処理技術を活用した「大学FAQプラットフォーム」のリリースを行う。
「大学FAQプラットフォーム」は、生成AIや自然言語処理技術を活用して「学生の困りごと」や「ニーズ」を反映したFAQデータの共通化を行い、各大学が活用できる共通基盤として整備したものだ。このプラットフォームでは、1人の学生が経験した「困りごと」が知見として蓄積され、大学の垣根を越えて共有が可能となる。他の学生の「困りごと」を解決すると共に、より強固な知見の基盤を築くことも期待できる。
「大学FAQプラットフォーム」は、大学の運用面においてもAI対応窓口の導入コストを50%削減できるというメリットを持つ。生成AIや自然言語処理技術の活用により対応精度が加速度的に向上するため、学生の利便性/利用率向上とデータ取得量の増加も同時に期待することもできる。
コミュニケーションを中心に大学DXを加速
「デジタルキャンパス コンソーシアム」においてPKSHA Workplaceと提携するのは、岩手大学/金沢星稜大学/九州産業大学/京都橘大学/静岡大学(情報基盤センター)/城西国際大学/西南学院大学/千葉大学/東京理科大学/同志社大学/文京学院大学/立教大学/APU(立命館アジア太平洋大学)の13校だ(50音順)。
PKSHA Workplaceは同コンソーシアムにおいて、コミュニケーションを中心に大学DXの加速を進める。また、全国各地の大学とも連携の輪を広げることで、創造性の向上支援にも取り組むとしている。
参照元:PRTIMES
生成AI(ジェネレーティブAI)について詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考ください。
AI Market ニュース配信チームでは、AI Market がピックアップするAIや生成AIに関する業務提携、新技術発表など、編集部厳選のニュースコンテンツを配信しています。AIに関する最新の情報を収集したい方は、ぜひ𝕏(旧:Twitter)やYoutubeなど、他SNSアカウントもフォローしてください!
𝕏:@AIMarket_jp
Youtube:@aimarket_channel
TikTok:@aimarket_jp
過去のニュース一覧:ニュース一覧
ニュース記事について:ニュース記事制作方針
運営会社:BizTech株式会社
ニュース掲載に関するご意見・ご相談はこちら:ai-market-press@biz-t.jp