楽天グループ、企業活動を支援するAIプラットフォーム「Rakuten AI for Business」をOpenAI社と展開へ
最終更新日:2023年11月17日
楽天グループ株式会社は、2023年11月14日、AI分野における米OpenAI社との協業開始と、この協業により開発するAIプラットフォーム「Rakuten AI for Business」を発表した。
この協業は、国内外の消費者/企業に新たなAI体験を提供すべく開始されたものだ。楽天グループは、AI分野における戦略的パートナーとしてOpenAI社の参画を得たことで、様々な企業活動を支援する新しいプラットフォームとして今後「Rakuten AI for Business」の展開を図る。
<本ニュースの10秒要約>
- 国内外の消費者/企業に新たなAI体験を提供すべく、楽天グループとOpenAI社が協業開始
- 様々な企業活動をAIによって支援するプラットフォーム「Rakuten AI for Business」を開発
- OpenAI社の技術にと楽天グループの知見/資産も活かし、企業にユニークな付加価値を提供
購買活動に革命的な変化をもたらすため、AIに注目した楽天
楽天グループは、Eコマース/フィンテック/デジタルコンテンツ/通信など様々なサービスを国内外で展開しており、そのユーザー数は約17億人におよぶ。このユーザー基盤を活用する形で楽天グループは、独自の経済圏となる「楽天エコシステム」も形成。この経済圏が持つ豊富なデータと、最先端のAI技術を組み合わせると、ECにおける購買活動に革命的な変化をもたらすことできると考えた。
AIを用いた展開を検討する中で楽天グループが注目したのが、OpenAI社だ。OpenAI社は、「ChatGPT」を始めとするAIサービスにより一般レベルにおけるAIの認知度を飛躍的に向上させた。また同社は、AIを通じて全人類に利益をもたらすことをミッションに掲げ、多くの消費者/企業へAIの最先端技術をもたらすことに貢献している。同社のこうした実績と姿勢を、楽天グループは高く評価。今回、AI分野における戦略的パートナーとしてOpenAI社と協業を開始するに至った。
人類の可能性拡張および企業の生産性向上を、AIで実現
楽天グループとOpenAI社との協業では、AI技術を通じて人類の可能性拡張および企業の生産性向上を実現すべく、新たなAIプラットフォーム「Rakuten AI for Business」の開発が進められる。
「Rakuten AI for Business」は、様々な企業活動をAIによって支援するプラットフォームだ。同プラットフォームでは、データ分析/チャート作成など実用的な分析業務を支援する「Rakuten AI Analyst」や、効率的な消費者へのサービス提供を実現する「Rakuten AI Agent」、企業の保有資料を分析することで顧客からの質問に迅速に回答できる「Rakuten AI Librarian」といった機能を提供。その支援範囲は、営業/マーケティング/カスタマーサポート/オペレーション/戦略策定/システム開発など多岐にわたる。
また「Rakuten AI for Business」は、スマートフォン/タブレットなどあらゆる端末からアクセスできる利便性の高さも、特徴となる。通信に際しては、楽天グループの通信網やクラウド技術を備えたデータセンターにて機密データを管理。OpenAI社の最先端技術に加えて、楽天グループが持つ豊富な知見や資産も活かし、企業にユニークな付加価値を提供するとしている。
なお、両社による「Rakuten AI for Business」の本格的な提供開始時期は、2024年以降と予定されている。
参照元:PRTIMES
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