ベネッセとソフトバンクロボティクス、幼児向け会話型新サービス「AIしまじろう」を共同開発
最終更新日:2024年03月01日
株式会社ベネッセコーポレーションとソフトバンクロボティクス株式会社は、2024年2月27日、生成AIを搭載した幼児向け会話型新サービス「AIしまじろう」を共同開発したと発表した。
「AIしまじろう」は、ベネッセが展開している通信教育事業「こどもちゃれんじ」のキャラクター「しまじろう」をAI化したサービスだ。「しまじろう」の声を再現することで自由な会話を実現する機能や、子どもが一人でも飽きずに取り組める「あそび」機能、また会話中の子どもの感情/興味の動きを保護者にレポートする機能なども備えている。
<本ニュースの10秒要約>
- 「こどもちゃれんじ」の「しまじろう」をAI化した会話型サービス「AIしまじろう」
- 自由に会話できる「おしゃべり」機能や、一人でも取り組める「あそび」機能などを実装
- 子どもの興味/感情をAI分析する機能も。モニター向けの無料体験して提供開始へ
子どもの「言葉による伝え合い」に関する育成を、AIで支援
現代の子どもたちは、さらに変化の激しい未来を生きることが予測されるため、これまで以上に「コミュニケーション力」「主体性・発信力」「課題解決力」といった資質が必要になると考えられている。保護者の側も、子どもに身につけさせたい能力として「基礎学力」「英語力」以上に「言葉による伝え合い」を重視することが多くなった。しかしその一方で、共働き世帯の増加などによって「忙しくて子どもと十分に関わり切れない」という悩みを持つ保護者もまたは多い。
保護者が持つこうした悩みやニーズに対して、「こどもちゃれんじ」などの通信教育事業などを展開しているベネッセは、AIによる対応が有効ではないかと考えた。昨今のAI技術の進化、特に「ChatGPT」に代表される生成AIの進化は飛躍的なものがあると同社は考えており、既に「自由研究」「教科質問」といった領域では生成AIを活用したサービスの提供も開始。こうした取り組みで得た知見と、「こどもちゃれんじ」で蓄積した幼児教育の知見やノウハウ、そしてソフトバンクロボティクスの知見を組み合わせる形で、「AIしまじろう」を開発するに至った。
「おしゃべり」機能や「あそび」機能などを備える「AIしまじろう」
「AIしまじろう」は、生成AIを搭載した幼児向け会話型新サービスであり、「こどもちゃれんじ」のキャラクター「しまじろう」の声を再現する形で開発された。子どもが自由に会話できる「おしゃべり」機能、子どもが一人でも飽きずに取り組める「あそび」機能などを備えている。
「おしゃべり」機能では、年少の子どもに最適な会話テーマを「AIしまじろう」側から投げかけることで、子どもの語彙の自然な増加を支援。「あそび」機能では、ごっこ遊びや連想ゲームなどのコンテンツを継続的に遊べる形で提供する。また、いずれの機能も英語に対応しているため、英語力の基礎を身につけることも可能だ。
さらに「AIしまじろう」は、「おしゃべり」「あそび」の中で垣間見えた子どもの興味/感情をAIによって分析。分析レポートは専用サイトにて見ることができ、保護者はこれまで気づかなかった子どもの興味などを発見して伸ばすこともできる。
ブラッシュアップを進め、本格導入を目指す
今回の「AIしまじろう」開発についてベネッセとソフトバンクロボティクスは、あくまで研究開発と位置づけており、提供もモニター向けの無料体験という形で行う。具体的には、ベネッセ「こどもちゃれんじ」年少向け講座「こどもちゃれんじ ほっぷ」4月号の受講者の中から、抽選で1万名にモニター提供を行う予定だ。
両社は今後、モニターを通じて得られた意見を参考しながら「AIしまじろう」のブラッシュアップを進め、本格導入を目指すとしている。
参照元:ソフトバンクロボティクス株式会社
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