ヘカバイオ、AI主導型MRIソリューション「One Click MRI」の国内展開に向けて米Vista.ai社と提携
最終更新日:2023年09月09日
ヘカバイオ株式会社は、2023年8月30日、米Vista.ai社との間で日本国内展開へ向けたパートナーシップを締結したと発表した。
ヘカバイオは日本を拠点とするヘルスケア分野への投資/開発/商業化などを行う企業であり、Vista.ai社はMRI向けソリューションを提供するソフトウェア企業だ。今回のパートナーシップ締結は、Vista.ai社のAI主導型MRIソリューション「One Click MRI」の日本国内展開のために行われている。
<本ニュースの10秒要約>
- Vista.ai社のAI主導型MRIソリューション「One Click MRI」を、日本国内で展開へ
- 高品質な心臓画像の生成により、検査全体の自動化を実現した「One Click MRI」
- 日本の医療現場が抱える心臓MRI検査の課題を解消、AIで効率化と医療の進歩を導く
AIを活用したMRIソリューション「One Click MRI」
ヘカバイオは、オンコロジー/カーディオロジー/眼科領域/中枢神経系領域を中心とする形で、日本を拠点とするヘルスケア分野への投資/開発/商業化を手がけている。また、世界第3位の規模を誇る日本の医療市場への参入を、海外に向けて訴求。海外のヘルスケア分野で活躍する起業家に対して、日本市場への参入支援も行っている。
同社が今回パートナーシップを締結したVista.ai社は、アメリカ合衆国カリフォルニア州を拠点としてMRI向けソリューションを提供している企業だ。同社の「One Click MRI」は、AIを活用したMRIソリューションであり、高品質な心臓画像の生成により検査全体を自動化し、ワンクリックで作業を完了する
ことができる。
MRI装置は多いが、技術者と時間が足りない日本の医療現場
心臓MRI検査は、心臓診断において最もスタンダードな方法であり、米国心臓協会が2021年10月に発表したガイドラインにおいても、特に安定狭心症の診断について高く評価されている。
日本においてもMRI装置は多数導入されており、人口1人あたりの保有台数は世界最多を誇る。しかし、個別の患者に合わせて高度にカスタマイズされた複雑な心臓MRI検査については、実施の普及率水準が決して高くはない。こうした検査に必要な専門の技術者と時間投資が、不足しているからだ。
「One Click MRI」であれば、日本の医療現場が抱えるこうした心臓MRI検査の課題を解消できる可能性がある。同ソリューションは、1クリックでスキャンが可能であると共に、既存のMRI装置を直接制御できるという利点も持つ。これらの点を高く評価し、ヘカバイオは「One Click MRI」の国内展開を行うに至った。
日本国内における承認取得ならびに商業化を推進
ヘカバイオは今後、「One Click MRI」の日本国内における承認取得ならびに商業化を推進する。また同ソリューションの市場機会を最大化すべく、販売提携先の模索も開始。効率化と医療の進歩を導くAIソリューションの利用拡大に取り組むとしている。
なお、今回のヘカバイオによる発表は、Vista.ai社が2023年8月29日にアメリカにて公開した英語版プレスリリースを翻訳する形で行われている。
参照元:PRTIMES
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