JDSCとパーソルR&D、AIと自動搬送ロボットを組み合わせて工場・物流領域の生産性を向上へ
最終更新日:2022年10月14日
株式会社JDSCは、2022年10月13日、AIと自動搬送ロボット活用による工場・物流倉庫業務の生産性向上を目指す研究を、パーソルR&D株式会社と共に開始した。
この共同研究は、工場・物流に関わる様々な情報をAIで分析し、最適化された動きをロボットに実行させることで、業務の効率化などを実現するというものだ。研究では、JDSCが開発するAIと、パーソルR&Dが展開する自動搬送ロボットの遠隔ソリューションが活用される。
目次
<本ニュースの10秒要約>
- AIと自動搬送ロボットの遠隔ソリューションを組み合わせ、工場・物流領域の人材不足に対応
- センシングなどで取得したデータをAIが分析、予測と最適化を行い自動搬送ロボットを活用
- 労働力不足の時代における新しい物流倉庫や工場業務のあり方を提案、新しい働き方も提示
物流業界が直面している「2024年問題」に、テクノロジーで対応
物流業界は現在、いわゆる「2024年問題」に直面している。「2024年問題」とは、働き方改革法に伴う「時間外労働時間の上限規制」が2024年4月から「自動車運転の業務」にも適用されることで生じる諸課題を指す。この「2024年問題」について、運輸業や郵便業、また卸売業・小売業・製造業などは、ドライバーの人材不足を強く懸念している。
そのため物流・製造業の現場では、さらなる人材確保に取り組むと共に、生産性向上のための業務上の工夫や新しいテクノロジーの導入を急ぐようになった。JDSCとパーソルR&Dが今回開始した共同研究も、こうした物流・製造業のこうした動きに呼応するためのものだ。
AIのJDSCと、エンジニアリングのパーソルR&D
JDSCは、一気通貫型の高付加価値なAIソリューションを提供している企業だ。物流最適化や需要予測を始め、基幹産業を中心とした幅広い分野にてAIによる課題解決を支援し、日本の産業のアップグレードを目指している。
パーソルR&Dは、パーソルグループにて技術系エンジニアリング事業を手がける企業だ。自動車・航空宇宙・ロボット・デジタル家電などの領域にて、研究開発から実験に至る「ワンストップサービス」の提供により企業の設計・開発を支援している。
データからAIが予測と最適化を実施、自動搬送ロボットを運用
JDSCとパーソルR&Dが今回開始した共同研究では、工場・物流関連の様々な情報を属性に関わらずデータ化および統合管理し、予測・最適化を経て実行する新たなシステムが開発される。第一の取り組みとして開発されるのは、ロボットの導入促進や人員との協働体制の構築、また最適な活用方法などを、業種を問わず倉庫や工場に提供するソリューションとなる。
このソリューションでは、工場や物流倉庫で取得した各種データを基にして、JDSCがAIを用いた予測と最適化を行う。パーソルR&Dは、勤怠管理システムやセンシングを用いた各種データを取得すると共に、自動搬送ロボットの導入や現場に合わせた機能拡張を担う。
展示会「CEATEC 2022」でもソリューションを紹介
本ソリューションの提供を通じて両社は、労働力不足の時代における新しい物流倉庫や工場業務のあり方を提案するとしている。さらには、社会全体に向けて新しい働き方の提示も図るという。
なおパーソルR&Dは、今回開発するソリューションを展示会「CEATEC 2022」でも紹介する予定だ。同展示会は、2022年10月18日~21日に幕張メッセにて開催される。
参照元:PRTIMES
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